第28節では腕章巻いてプレイも

トッテナムのジョゼ・モウリーニョ監督にとって、今夏の移籍市場は勝負だ。マウリシオ・ポチェッティーノ前監督の後を受け、シーズン途中からスパーズの指揮を執った同監督。前指揮官の色が強く残る今季のスカッドでなんとか来季ヨーロッパリーグ出場権(予備選から)を獲得したはいいものの、スタートから指揮を執る来季も同じ結果ではファンも納得しないことだろう。2020-21シーズンはトップ4入りを目指したい。

そのためにも、この移籍市場でモウリーニョ監督は自身の理想とするスカッドを作り上げたいと思っているはずだ。今のところそのプロジェクトは順調と言え、先日は補強第一弾としてサウサンプトンからMFピエール・エミール・ホイビュルクを獲得している。この流れで、今後もトッテナムはモウリーニョ監督好みの選手を着々と補強していくことが予想される。

しかし、その一方では指揮官の好みに合わないとされ、退団の可能性が噂されている選手もいる。英『DAILY STAR』によると、MFハリー・ウィンクスもそのリストに含まれているようだ。中盤の選手にある程度の守備強度を求めるモウリーニョ監督。ウィンクスもガッツあるディフェンスが光る選手だが、指揮官はこのMFをそこまで重要な選手とみなしていないという。

今季リーグ戦31試合に出場するも、来季の構想から外れかかっているウィンクス。そんな同選手には現在、マンチェスター・シティが興味を示しているとされる。来季定位置を確保できる可能性が低いならば、ウィンクスも新たな活躍の場を求める可能性は高いか。そして、この移籍話にはかつてプレミアで活躍した元イングランド代表FWケビン・フィリップス氏も興味津々なようだ。

「ウィンクスに放出の噂が流れているのは非常に奇妙なことだが、ビジネスはビジネスだ。私もずっと前からウィンクスのプレイが好きだと言ってきた。彼はテクニカルで、非常に優れたプレイヤーだよ。だが、今の状況ならば仕方ない。実際、ウィンクスのスタイルはシティによくフィットすると思うよ。彼はペップの指導でさらに成長することができると思う」

「フィル・フォデンがどのように成長し、今ではワールドクラスと呼ばれるまでになったかはみんな見ていたはずだ。モウリーニョにそれができなかったと言うつもりはないが、彼にとってウィンクスは重要な存在ではないようだ。そういった状況で、ウィンクスとシティがリンクしていることについて驚きはないよ。彼はボールを持った時に真価を発揮する選手だからね。シティの選手は全員がそうだ。この噂がどのように発展するかは私も興味があるよ」

モウリーニョ監督の方針に疑問を抱きつつも、そういった流れで話が進んでいるならウィンクスは新天地を求めるべきだと主張したフィリップス氏。優秀な選手であることは間違いないが、まさかの放出候補となってしまっているトッテナムの技巧派MF。はたして、この24歳は逆風が吹く中で今夏どのような決断を下すこととなるのだろうか。第28節のウォルバーハンプトン戦では腕章も巻いてプレイしたMFだが、思わぬ選択を迫られることとなるかもしれない。