ビッグクラブが熱視線

今季こそ怪我の影響で出場機会はわずか23試合にとどまったが、アーセナルに所属する25歳のサイドバックの人気は今でも非常に高いようだ。DFエクトル・ベジェリンに複数の欧州ビッグクラブが熱視線を送っている。

ここのところは度重なる負傷に悩まされ、思うようにアーセナルで出場機会を得られていないベジェリン。しかし、万全の状態にさえ戻れば彼は欧州屈指の実力派SBであることに変わりはないだろう。怪我の影響もあってか爆発的なスピードこそ最近はあまり見られなくなったが、それでも突破力は抜群。以前まで課題とされていた守備面でも成長が見られ、次第にバランスの取れた玄人好みの選手になってきた印象だ。時折見せるインテリジェンスの高さを感じさせるプレイに、ベジェリンの真の姿を見た人も多いだろう。

そんなベジェリンのポテンシャルを高く評価しているのがパリ・サンジェルマンとユヴェントスだ。今夏トマ・ムニエをドルトムントへの移籍で失ったPSG、そして2019-20シーズンに右SBのチョイスに悩まされたユヴェントス。英『Daily Mail』によると、そんな状況に置かれている両クラブはそれぞれレギュラーを任せることのできる選手を探しているとのこと。そこで白羽の矢が立ったのがベジェリンだったというわけだ。

先日行われたCL決勝でPSGはこのポジションにティロ・ケーラーを起用するも、同選手はバイエルン・ミュンヘンが誇る左サイドの圧倒的な攻撃力にかなりの苦戦を強いられた。ケーラーのパフォーマンスが悪かったわけではないのだが、今後も高いレベルの試合でケーラーを継続起用というのは少し不安が残る内容だったことは間違いない。PSGとしては一線級の右SBを今のうちに補強しておきたいところだ。

とはいえ、ユヴェントスも引き下がるわけにはいかない。伊『calciomercato』によると、来季から同クラブの指揮を執るアンドレア・ピルロ監督はマッテオ・デ・シリオやファン・クアドラードといった選手に来季右SBにおけるレギュラーの地位を与えるつもりはないという。それどころか、デ・シリオには放出の噂も浮上しており、このポジションの補強は今夏移籍市場における最優先事項とも言える状況となっている。ピルロ監督もベジェリンのことは高く評価しているようで、そう簡単に諦めるつもりはないだろう。

もちろんアーセナルも引き留めには動く可能性が高いが、はたしてベジェリンは今夏どのような決断を下すこととなるのだろうか。25歳の“実力派SB”が移籍市場を賑わす予感だ。