得点とアシスト両立できるアタッカー

2020-21シーズンのアーセナルにおいて、大きな存在を放っているのがMFブカヨ・サカ(19)だ。同選手はプレミアリーグ第31節終了時点で9位と低迷するアーセナルにあって、数少ない希望となっている。

今季はFWピエール・エメリク・オバメヤンやFWウィリアンといったベテラン勢が不調のなか、前線を引っ張る存在として躍動しているサカ。ドリブル成功数(38回)やキーパス数(34回)、地上戦勝利数(116回)などでチームトップの数字を叩き出しており、今では押しも押されもせぬガナーズの主力選手になったと言っていい。

そんなサカが現在主戦場としているのは右ウイング。昨季から今季前半戦にかけては左SBや左ウイングで出場する機会も多かった同選手だが、ポジションを移すことでプレイの幅が広がった印象は強い。以前まではゴール前で味方にラストパスを提供するプレイが多かったものの、逆足のポジションに入ることで中央へカットインしてからシュートを打つ機会が増加。アタッキングサードでの選択肢は増え、右サイドコンバート以降のサカは貴重な得点源としても期待できるようになっている。

左サイドでも十分にチャンスメイカーとして大きな存在感を放っていたものの、右サイドではより直接的にゴールを脅かす選手となったサカ。そんな彼のアタッカーとしての適性は、右サイドにあったと言っていいか。

「ブカヨは状況に応じてさまざまな選択をすることができるプレイヤーだ。非常にインテリジェンスに優れているね。明らかに我々にとっては大きな存在だよ。でも、彼のプレイを理解するまでに、私は少し時間を要することになってしまったね。少し様々なポジションで試しすぎたよ。特に左SBは彼の適性ではないと気付きながらも、あまりにうまくプレイするものだから少し長く任せることになってしまった。今の姿となるために、必要な期間ではあったのだけどね。とにかく、彼の特性を活かすのであれば今のポジションが最高だと思う。誰よりも決定的な存在となるために必要なものを、ブカヨはすべて備えているんだ」(英『football.london』より)

様々なことを高い次元でそつなくこなすだけに少々コンバートまで時間を要することになってしまったが、ミケル・アルテタ監督もやはりサカの適性は右サイドにあると以前から考えていたようだ。

先日はチームメイトのGKベルント・レノからも、「彼ならば、ワールドクラスとなるのも夢じゃない」と大きな期待を寄せられていたサカ。ゴール前であらゆる選択肢を持ち、それを実行できる彼が世界トップレベルと呼ばれる日はそう遠くないか。アーセナルの前線を支える19歳は、右サイドで以前よりも強い輝きを放っている。