かつての教え子からは高評価

2021-22シーズン、トッテナムを率いるのは誰か。今季途中にジョゼ・モウリーニョが解任されて以降はずっとそんな話題が浮上していたものの、どうやらスパーズの後任監督決定は近いようだ。

その最有力候補となっているのは、今季限りでASローマを退団したパウロ・フォンセカ。英『Daily Mirror』によると、トッテナムとフォンセカはすでに契約合意に至っているとも。早ければ、今週中にも監督就任の公式発表がリリースされるという。

とはいえ、この男にチームを任せて大丈夫なのだろうか。そんな不安を抱いているトッテナムのファンも少なくないだろう。実際、2020-21シーズンのローマはセリエAで7位。フォンセカは今季限りでジャッロロッシの指揮官を追われた身なのである。再建を図るスパーズの指揮官に適任かと言われれば、疑問が残るのは当然だ。

しかし、この指揮官を単に“セリエAで失敗した男”と評価するのは早計か。シャフタール時代にフォンセカの下でプレイしたMFベルナルジ(現エヴァートン)は、この指揮官はプレミアでも通用するはずとの持論を展開している。

「僕はフォンセカと共に、サッカーを理解するプロセスを終了させた。彼の戦術は僕を大いに助け、状況判断の能力も向上させてくれた。今の僕は数秒で最適なプレイ選択をすることができているのは、間違いなく彼のおかげだよ。戦術面でも非常に興味深い監督だったね。彼のサッカーが完成するまでには時間がかかる。だけど、それを理解すればするほど。ピッチの様々なところで面白いことが起こるんだ。彼のサッカーは日々進化するのさ」(英『football.london』より)

ローマでこそ思うような成績を残すことができなかったフォンセカだが、たしかに楽しみな部分は多い。取り組んでいること自体にはユニークなものも少なくなかっただけに、ローマよりも資金力豊かなプレミア上位クラブでどこまでのチームを作り上げられるかは楽しみだ。

彼の戦術がハマった際に、チームが見せる破壊力には目を見張るものがある。はたしてこのフォンセカという男、トッテナム指揮官の就任決定となった際にはどのようなチームを作り上げてくるのだろうか。前評判は決して高くないものの、それを覆すほどの手腕を見せてほしいところだ。