生き残りへ“ユーティリティ性”を磨くべし

今夏の移籍市場にてドルトムントからイングランド代表FWジェイドン・サンチョを獲得するとされるマンチェスター・ユナイテッド。ブンデスリーガで結果を残す男が加入となれば、頼もしい存在となることは間違いない。

しかし、その一方では将来有望なヤングアタッカーの出場機会が減少してしまうのではないかとの懸念もある。特に気になるのは、2020-21シーズンにアタランタからやってきたばかりのコートジボワール代表FWアマド・ディアロ(18)だ。

今季はマンUのトップチームでさっそく公式戦8試合に出場し、順調な滑り出しを見せたディアロ。ヨーロッパリーグ・ラウンド16ではACミラン相手に移籍後初ゴールも決めており、来季はさらなる飛躍に期待がかかっていたところ。そこにもしサンチョが加入するとなれば、プレイタイムは伸び悩むこととなるかもしれない。

そんなディアロに関して、ポイントとなってくるのは彼のユーティリティ性だろう。本職はウイングの同選手だが、やはり現段階でマーカス・ラッシュフォードやサンチョと比べて実力が一段劣るのは否めない。それだけに、彼らのターンオーバー要員以外にプレイタイムを獲得したいのならば、前線中央や中盤でのプレイも積極的に増やしていきたいところだ。

「自分はワイドな位置でより効果的な選手だと思うけど、あまりポジションにこだわりは持たないようにしているよ。好みの役割はあるけれど、どこを任されてもいいように準備はしているつもりだ。左でも右でも真ん中でも、監督に言われた場所でプレイするだけさ。本当に得意としているポジションはドリブルでカットインできる右ウイングだけど、試合に出場できるならどこでもいいよ」(『UTD Unscripted』より)

ディアロ本人も、出場機会を増やすためにはどんなポジションでのプレイも受け入れるとこのように語っている。果たして、この次世代アタッカーは2021-22シーズンにどれだけ赤い悪魔でチャンスを得ることができるか。若いうちに様々なポジションを経験しておくのも、悪くはないはずだ。