本人はどこでも歓迎の姿勢

2021-22シーズンからマンチェスター・ユナイテッドに加わるヤングアタッカーは、赤い悪魔の前線にどんなものをもたらしてくれるのか。ドルトムントからやってくるイングランド代表FWジェイドン・サンチョ(21)の大暴れに、今から期待しているファンは多いだろう。

しかし、マンUは彼をどこで起用するのか。これはひとつ気になる点だ。サンチョは左右のウイングを主戦場とする選手だが、現時点でマンUには左サイドにマーカス・ラッシュフォード、そして右サイドにはメイソン・グリーンウッドという優秀な人材がいる。併用ということにはなるだろうが、サンチョが新天地でどのポジションに軸足を置くのかは今から気になるところである。

とはいえ、主戦場と呼べるポジションを作らなくても活躍できるのが、サンチョの良さでもある。定位置というものがなくても、与えられたポジションで最大限のパフォーマンスを披露するのはドルトムントでも証明済み。実際、データサイト『WhoScored』による各ポジションでの平均評価点は、左ウイングとして「7.48」、右ウイングとして「7.94」、そして攻撃的MFとしては「7.04」と、いずれも高水準の数字をマークしている。

サンチョが各方面から高い評価を得ているのは、優れた攻撃性能以外にこうした万能性を備えている点も大きいはず。こうした部分を考えてみると、しばらくはさまざまなポジションで起用される可能性が高そうだ。選手本人も特にポジションに対するこだわりはない様子。現在開催されているEURO2020で初先発を果たしたウクライナ代表戦後、サンチョは自身のプレイスタイルについて次のように語っている。

「ウクライナ戦は忘れられない思い出になったよ。最初は右サイドでプレイしていたけれど、左に移ってからはルーク(・ショー)と非常に良いコンビネーションを見せることができたと思う。マーカス(・ラッシュフォード)やハリー(・マグワイア)とも普段から良い関係を築くことができているし、ユナイテッドでは楽しい時間が過ごせそうだと思ったよ」

「この試合でも見て取れたと思うけど、僕は特にポジションに対するこだわりというのはないんだ。ラヒーム(・スターリング)と左右のウイングを組むことになったけど、僕らはハリー・ケインとこまめにポジションをチェンジしながらスペースを作らなければいけないことを理解していた。僕らは左右、そして中央のどこでもプレイすることを厭わない。ポジションはあくまでも最初の立ち位置にすぎないのさ。カウンターの時なんかも、必要とあれば僕らはどちらのサイドにも走り込むチームに必要ならば、サイドは関係ないんだ」(英『talkSPORT』より)

どんなポジションでも高いクオリティを示すマンUの新兵器。2021-22シーズン、左右のサイドを問わず躍動するサンチョのプレイは必見だ。