1年半の武者修行で磨かれた才能

プロビンチャでの武者修行で揉まれ、今夏満を持してインテルに帰ってきたレフティーは今後どこまでその存在感を示すことができるか。シモーネ・インザーギ新体制で迎える2021-22シーズン、ネッラズーリで注目したいのはDFフェデリコ・ディマルコ(23)だ。

1年半にわたるエラス・ヴェローナへのレンタル移籍を経て、今夏に所属元であるインテルへ戻ってきたディマルコ。ヴェローナでプレイした昨季は、WBを主戦場としながらセリエA全体で5番目に多いキーパス数「72」をマークなど着実な成長を見せた(スタッツはデータサイト『SofaScore』より)。先日アストン・ヴィラへ移籍したアシュリー・ヤングの穴を埋める存在として、ディマルコには大きな期待がかかっていると言っていい。

そんなディマルコがインテルの復帰初戦でいきなり魅せている。現地時間17日に行われたプレシーズン初戦のルガーノ戦に先発したディマルコは、90分間を通して印象的な活躍を披露。試合自体は2-2のドローに終わったものの、同選手は自身が左CBとしても十分に機能することをアピールしてみせた。この活躍にはインザーギ監督もご満悦の様子で、指揮官は23歳の出来を次のように評価している。

「ディマルコは非常によくやってくれたよ。彼はインテルに残るだろうね。ヴェローナでの2年間と直近の10日間でそれにふさわしい活躍を見せてくれた。サトリアーノとともに、彼らは多くを学ぼうとしているね」

加えて、ディマルコに対する称賛は対戦相手の元セリエA戦士からも。その選手とは、かつてサンプドリアなどでプレイした元スイス代表DFレト・ツィークラー。ルガーノの選手としてこのインテル戦に先発した同選手は、試合を振り返りつつ23歳DFの印象を次のように語っている。

「インテルと2-2で引き分けたことは素晴らしいね。僕らにとっては良い結果だ。リードを保つことができなかったのは残念だけど、インテルの攻めがよかった。彼らの強さを見た気がしたよ。そのなかでもディマルコは強烈だったね。彼ならインテルでも十分試合に出れると思うな。間違いなくチャンスを与えるにふさわしい選手だよ」

セリエA通算145試合出場のツィークラーから、インテルでも十分に通用する実力の持ち主と太鼓判を押されたディマルコ。その能力はすでにヴェローナで証明済みだが、はたして彼は今後どこまでインテルにおける重要人物となっていくことができるか。素質は間違いないだけに、インザーギ監督が彼をどう活かすかには注目したいところだ。