指揮官の交代はあったが……

昨季のセリエAを制し、今季は追われる立場として開幕を迎える王者インテル。マッシミリアーノ・アッレグリが復帰したユヴェントス、ジョゼ・モウリーニョが指揮官に就任したローマ、マウリツィオ・サッリのラツィオなど各クラブが気になる動きを見せているが、インテルは新シーズンも優勝候補筆頭なのだろうか。

インテルの方も指揮官はアントニオ・コンテからシモーネ・インザーギに交代したが、やはり選手層は豪華だ。まず最終ラインの3バックはミラン・シュクリニアル、ステファン・デ・フライ、アレッサンドロ・バストーニがファーストチョイスになるはずで、この3人はセリエAでも屈指の実力を誇る。ここにベテランGKサミール・ハンダノビッチを加えた守備陣は新シーズンも安定するだろう。

次に中盤だが、こちらもセリエA屈指だ。アンカーの位置からバランスを取るマルセロ・ブロゾビッチ、イタリア代表の主力としてEURO2020を制覇したニコロ・バレッラ、そしてライバルのミランから禁断の移籍を果たしたハカン・チャルハノールがここに加わる。現セリエAを代表するチャンスメイカーであるチャルハノールが加わったのは大きく、攻守両面でインテルの3センターはリーグトップレベルの完成度か。

不安があるとすればアクラフ・ハキミが抜けたウイングバックだが、現在はアーセナルの快速DFエクトル・ベジェリン獲得へ近づいているとされている。他にはカリアリMFナイタン・ナンデスも候補であり、逆の左ウイングバックではイヴァン・ペリシッチ、さらにレンタル先のヴェローナで結果を出した23歳のフェデリコ・ディマルコが候補か。伊『Gazzetta dello Sport』も、ペリシッチかディマルコに左ウイングバックを任せるとの見方だ。

そして2トップは不動のロメル・ルカク&ラウタロ・マルティネスだ。2人のコンビネーションも現セリエAを代表するもので、それぞれ20点ずつは期待していいワールドクラスのコンビと言える。ややバックアッパーが物足りないが、2人がフル稼働してくれるならば今季もインテルは問題なく上位争いへ顔を出すだろう。

ここまで大きな補強があったわけではないが、インテルは指揮官を代えてもリーグ連覇を達成できるのか。センターラインは安定しているだけに、インザーギがどこまで彼らの能力を引き出せるかに注目が集まる。