スペシャル・ワンにどこまで期待すべきか

2021-22シーズンのセリエAで注目すべきは、上位クラブの指揮官たちだ。ユヴェントスにはマッシミリアーノ・アッレグリが復帰し、インテルはアントニオ・コンテに代わってシモーネ・インザーギが就任。ラツィオにはマウリツィオ・サッリ、そしてローマにはジョゼ・モウリーニョがやってきた。

彼ら敏腕コーチたちがどうチームを変えていくか楽しみだが、当然失敗する可能性も考えられる。伊『Tuutomercato』によれば、これまでラツィオやパレルモを指揮してきたデリオ・ロッシ氏はモウリーニョの立場が危険かもしれないと語る。


「解任のリスクがあるのは、間違いなくモウリーニョだ。ローマで仕事をするということがどういうことか私は理解しているからね」

ローマが1年目のモウリーニョにどこまで期待するかにもよるが、ローマは昨季7位で終えているクラブだ。失点58は優勝したインテル(35失点)、2位ミラン(41失点)、4位ユヴェントス(38失点)といった上位陣に比べると多く、得点数68はインテル(89得点)、3位アタランタ(90得点)、5位ナポリ(86得点)といったチームと比べれば少ない。

ローマがトップ4に食い込むには、攻守両面で改革が必要となるだろう。特に攻撃面は昨季MFヘンリク・ムヒタリアン(13得点)、FWボルハ・マジョラル、MFジョルダン・ヴェレトゥ(10得点ずつ)がそれぞれ二桁得点を挙げているが、他クラブのような絶対的エースは抱えていない。今後の補強次第だが、現状では名将とされるモウリーニョでも苦労するだろう。

守備面に関してはポルトガル代表GKルイ・パトリシオを加えるなど改革に動いており、モウリーニョならば守備を安定させてくれるかもしれない。いずれにしても、1年目から優勝争いに絡むのは難しいはず。改革を進めつつクラブ上層部の期待に応えていけるのか。

またロッシ氏は、インテルのインザーギについても「それからインザーギもね。インテルでの仕事は彼にとって簡単なものにはならないだろう」とコメントしている。1年目から連覇を求められるのは厳しいミッションで、インザーギ率いるインテルが序盤から躓く可能性も考えられるか。

こうした指揮官のマネジメントも新シーズンの楽しみなポイントだが、セリエA解任一号となるのは誰か。特にモウリーニョは近年苦労しているだけに、ローマで早々に解任されるシナリオだけは避けたいだろう。