ブンデス、プレミアの次はセリエA

今夏移籍市場にてFWロメル・ルカクやMFサウール・ニゲスといった選手を迎え入れ、ド派手な補強を成功させたチェルシー。欧州屈指の実力者を一気に2人もスカッドに加えたことからも、その本気度は伝わってくることだろう。この陣容であれば、十分にリーグ制覇を狙うことは可能。ブルーズにとって、2021年夏の移籍市場はとにかく“アツい”マーケットなった。

しかし、そういった豪華な新加入選手が話題となる一方では、今夏チェルシーから1度離れることとなった選手もいる。そのひとりが、マーケット最終日にセリエA・ヴェネツィアへのレンタル移籍が決定したDFイーサン・アンパドゥ(20)だ。

2017年夏にエクセター・シティからチェルシーに引き抜かれると、2019-20シーズンにはRBライプツィヒ、そして2020-21シーズンにはシェフィールド・ユナイテッドへと武者修行に出されたアンパドゥ。そのなかではチャンピオンズリーグやプレミアでの試合もこなしており、この2年間で大きな成長を見せていた。 いよいよ今季こそチェルシーで勝負のとき。そんなことを考えていた人も少なくなかったはずだが、その楽しみは1年先延ばしということになってしまった。

しかし、この武者修行はアンパドゥにとって悪いものでもないはずだ。なにしろ、セリエAは言わずと知れた“堅守の国”。近年はその流れに変化も生じ始めているものの、組織と戦術を重んじる風土のリーグで得るものは若いDFにとって大きなプラスとなるはずだ。

加えて、今季のセリエAにはかつてプレミアでプレイしていたストライカーも少なくない。インテルのエディン・ジェコ、ACミランのオリヴィエ・ジルー、ASローマのタミー・エイブラハム……。こういったプレミア経験者のエース格と勝負した経験というのは、将来チェルシーに戻った際にも生きてくるはず。はたして、イタリアでの1年を経てアンパドゥはどこまで頼もしい選手となっていくのだろうか。ブルーズで躍動する彼を早く見たい気持ちもあるが、ヴェネツィアでの1シーズンを経験することでこのDFはもうひと回りスケールの大きな守備者となるかもしれない。