アルテタの決断は

2020-21シーズンにプレミアリーグを8位でフィニッシュする屈辱を味わいながら、今季もここまで開幕3連敗を喫してしまったアーセナル。昨季残した不安を払拭するためにも新シーズンにおけるスタートダッシュは重要だったはずだが、結果的に彼らはそれに失敗することとなっている。

そんなアーセナルに関して、心配なのはその攻撃力だ。ここまで敗戦を喫した3試合、そのすべてでガナーズは無得点に終わっている。この得点力不足は昨季から噴出していた問題で、ミケル・アルテタ監督も現在はさぞ頭を悩ませていることだろう。

そういった状況のなかで、アーセナルはひとつ手を打ってきた。MFマルティン・ウーデゴー(22)の完全移籍による加入だ。昨季からレンタル組としてガナーズでプレイしていた同選手。チームにはうまく溶け込めていた印象もあるだけに、この補強はアーセナルにとって大きなものとなったことは間違いない。

しかし、アーセナルはこのレフティーをこれからどのように起用していくべきか。ウーデゴーはトップ下を主戦場とする選手だが、そのポジションには背番号10を受け継いだMFエミール・スミス・ロウがいる。昨季はスミス・ロウを左サイドに回すシステムも採用したが、やはり自由なポジショニングで攻撃に違いをもたらす彼は自由度の高い中央で固定したいところ。それだけに、いくら優秀な選手といえど、ウーデゴーの出番は限られてくるのではないかと考える人もいるはずだ。

だが、それもさほど問題とはならないか。試してみたいのはウーデゴーのサイド起用。これまでは中央での仕事を主にしていた同選手だが、今回帯同したノルウェー代表でのW杯予選2試合にて、彼は右サイドのアタッカーとして相当な存在感を示している。特に、現地時間4日に行われたラトビア代表戦では躍動。右ウイングとして先発を果たしたウーデゴーは、88分間のプレイで3本のキーパスや5回のドリブルを成功させるなど印象的なスタッツを残している。

このパフォーマンスをアーセナルでも継続できるのであれば、ウーデゴーの右サイド起用もアリではないだろうか。中央スミス・ロウ、右ウーデゴー、左ブカヨ・サカという布陣を敷くこととなれば、創造性も将来性も豊かな2列目が完成するはず。そんなプランもあるはずだが、はたしてアルテタ監督はウーデゴーをどのようにこれから起用してくるか。兎にも角にも、得点が奪えない現状は改善したいところだ。