クラブ・ブルージュ戦で見せた可能性

今夏の移籍市場にて、リオネル・メッシをはじめとした欧州屈指の実力者を次から次へと補強したパリ・サンジェルマン。空前の大補強を敢行しただけに、2021-22シーズンの同クラブがどんなサッカーを見せるのかには期待していた人も多いことだろう。

しかし、そんな超絶スター軍団が形成されていく一方で、かねてより心配されていたのは左サイドバックだ。各ポジションに欧州で名の知れた選手を配置するPSGだが、左SBはやや小粒な選手ばかり。ファン・ベルナトが復帰するまでの間、その代役がアブドゥ・ディアロやレイヴァン・クルザワで大丈夫なのかといった声は各方面から上がっていた。

実際、現地時間15日に行われたチャンピオンズリーグ・グループステージ第1節のクラブ・ブルージュ戦(1-1)でも、その“左SB問題”の深刻さは見受けられた。この試合にスタメン出場したディアロだが、ネイマールがカットインしたタイミングで前方に空いたスペースを有効活用できず、守備でも簡単に裏を取られるシーンは散見。そのパフォーマンスは厳しいものだったと言わざるを得ない。

だが、そのPSGの“左SB問題”は若き力によって解決されるのだろうか。ディアロのパフォーマンスが芳しくなかった一方で、彼に代わって75分から投入された19歳のプレイぶりは非常にポジティブなものだったと言っていい。その19歳とは、今季スポルティングCPからレンタルで加入しているポルトガル代表DFヌーノ・メンデスだ。

先日行われたリーグ・アン第5節のクレルモン・フット戦ですでに新天地デビューは果たしていたものの、10分以上のプレイはこのクラブ・ブルージュ戦が初めてとなったメンデス。しかし、この19歳は出場した15分間で積極的なプレイを数多く披露。果敢なドリブルやトランジションの速さは好印象で、短い時間のなかでも爪痕を残すことに成功した。

まだ継続的に活躍できるかは未知数な部分もあるが、このクラブ・ブルージュ戦でポテンシャルの高さは間違いなく示したメンデス。19歳の新鋭SBは、今後PSGの抱える悩みをひとつ解消することになるかもしれない。