レスター戦で圧巻のパフォーマンス

近年はどちらかといえば、ベテランストライカーたちの躍進が目立つセリエAだが、決して若手たちが台頭していないわけではない。長く活躍できるかは別として、クシシュトフ・ピョンテク(18-19シーズンに22ゴール)やドゥシャン・ヴラホビッチ(20-21シーズンに21ゴール)など、しっかり結果を残している若き逸材たちもいる。

そんな中で、今季本格的に才能を開花させそうな若手ストライカーがいる。ナポリに所属する現在22歳のナイジェリア代表FWビクター・オシムヘンだ。昨年夏にフランスのリールからナポリへ移籍した同選手。加入1年目の昨季は負傷による長期離脱もあって、リーグ戦では24試合の出場(10ゴール3アシスト)にとどまった。ただ、4月下旬から5月上旬にかけて4試合で5ゴールを記録するなど、終盤戦でその才能の片鱗は見せていた。

そして迎えた勝負の2年目。チームの新指揮官の就任したルチアーノ・スパレッティのもとでもファーストチョイスとなったオシムヘンは、センターフォワードとして見事開幕スタメン入りを果たした。しかし、この試合では気合が空回りしてしまったのか、CKの際のポジション争いで思わず手を出してしまい、わずか23分間のプレイで一発退場。新シーズンは少々ほろ苦いスタートとなってしまった。

ただ、オシムヘンは第3節ユヴェントス戦を経て迎えた16日のレスター戦(ヨーロッパリーグ・グループステージ第1節)で、早速この汚名を返上してみせる。チームが2点のビハインドを負っている状況から、高い身体能力を活かし、2ゴールの活躍で同点にまで持っていったのだ。特に、相手選手がジャンプしたはるか上から豪快にヘディングで叩き込んだ2点目のゴールは圧巻だった。

オシムヘンの才能は、フランチェスコ・トッティらたくさんのスター選手たちを見てきたスパレッティも、伊『sky sport』のインタビューで「将来、スーパーなストライカーになる」と舌を巻くほどだ。ついにこの才能を秘めた怪物がイタリアで、欧州で暴れるときが来たかもしれない。セリエAでは今季未だノーゴールのオシムヘンだが、このレスター戦を見るに調子が上向きであることは間違いないだろう。20日に行われるウディネーゼとの一戦(セリエA第4節)でも、レスター戦のように結果を残せるか。