自由なポジション取りで攻撃にアクセント

今夏移籍市場にて、インテルからベルギー代表FWロメル・ルカクを獲得したチェルシー。昨季はセンターフォワードのチョイスに終始悩まされることとなった同クラブだが、今季はルカクの加入によってその問題が完全に解決された印象が強い。ここまでの5試合で積み上げたチーム得点数はリーグ2位タイの「12」。間違いなく、チェルシーが繰り出す攻撃のクオリティはルカクの加入によって向上したと言っていいだろう。

しかし、チェルシーの攻撃を語るうえで欠かせないのはルカクだけではない。左ウイングバックを主戦場としながらも、さまざまな場面でゴール前に顔を出す男もまた重要な存在と言えるだろう。その男とは、もちろんマルコス・アロンソだ。

フランク・ランパード監督時代の4バックシステムでは適正ポジションがなく、なかなか試合に絡むことができていなかったM・アロンソ。しかし、昨季途中から就任したトーマス・トゥヘル監督が3バックシステムを採用するなかで、チェルシーには彼の天職である左WBが復活。自身の持ち味を存分に生かすことができるポジションを得たレフティーは、自由な動きでブルーズの攻撃にアクセントを加える存在となった。ときにはストライカーのように相手PAにも侵入し、ゴールを脅かす。どんな状況でも躊躇なく攻撃参加するプレイスタイルから、彼のことは“左サイドのロケット”とも表現することができるだろう。

そんなM・アロンソの特長は、現地時間19日に行われたプレミアリーグ第5節のトッテナム戦でも存分に出た。この試合でも左WBとしてスタメン出場を果たした同選手は、事あるごとにスパーズ陣内へと果敢に侵入。なかでも印象深かったのは47分のシーンで、この男は味方の最終ラインから出たロングボールをそのままダイレクトボレー。後ろからきたロングパスを直接合わせるだけでも難しいはずだが、彼が放ったシュートは枠内へと飛びトッテナムのゴールを脅かした。最終的には相手GKにセーブされるも、あと一歩でスーパーゴールというボレーシュートの衝撃は強烈だったと言っていい。

そのほか、53分にはインナーラップからそのままゴール前へと侵入しての決定機も演出したM・アロンソ。データサイト『SofaScore』によると、今季彼が記録している総シュート数はチーム3位タイの9本というのだから驚きだ。ウイングバックを主戦場としながらも、まるでストライカーのように攻撃に参加するレフティー。これからも神出鬼没なM・アロンソのプレイは必見だ。