昨季の停滞感はもうない

大きな期待を背負って名門の扉を叩くも、なかなか本領発揮とはいかなかった2020-21シーズン。しかし、そんな少し苦しい加入初年度の記憶を乗り越えて、ACミランの若きプレイメイカーは2021-22シーズンこそロッソネリの主役となるのか。イタリア代表MFサンドロ・トナーリ(21)に、今季大ブレイクの予感だ。

ブレシアでの活躍を受けて、2020年夏にミランへとステップアップを果たしたトナーリ。しかし、ミランでの最初のシーズンは当初周囲から期待されていたような“アンドレア・ピルロ2世”としての順調なスタートを切ることはできず。公式戦37試合の出場で時折キラリと光るものは見せたが、一気にブレイクとなるまでには至らなかった。

しかし、2021-22シーズンのトナーリに昨季見せていたような停滞感は消えた。新たなシーズンを迎えた今、この21歳はミランの中心人物となりつつある。昨季までチームの核となっていたフランク・ケシエなどが出遅れる一方、開幕からリーグ戦4試合連続でスタメンを飾っているトナーリは持ち前のテクニックとハードワークでミランの中盤を支配。ここまでは獅子奮迅の活躍でリーグ戦開幕4試合負けなしのミランを牽引している。

そして、そのトナーリの重要性は現地時間19日に行われたセリエA第4節のユヴェントス戦でも見て取れた。データサイト『SofaScore』によると、この試合で同選手は90%のパス成功率(51本中46本成功)と53.8%のデュエル勝率(13回中7回勝利)を記録。攻守に圧倒的な存在感を見せ、中盤で違いを作る存在となっていた。76分には正確なコーナーキックからFWアンテ・レビッチの同点弾もアシストし、そのインパクトは大きかったと言っていい。

今季に入って、試合を重ねるごとに逞しく成長しているトナーリ。はたして、この万能MFは今後選手としてどれほどの領域へと足を踏み入れることとなるのか。ミランで躍動する21歳のプレイメイカーは急速に進化を遂げている。