特にカンドレーヴァの調子が良い

開幕4試合白星なしのユヴェントス、復調の兆しを見せるフィオレンティーナなど、クラブによって良し悪しはある。ただ、リーグ全体の半数以上のクラブが今夏に監督交代を敢行するなど、今季のセリエAは近年で最も先の読めないシーズンとなっている。

そんな中で、特に面白そうな、セリエAをより盛り上げてくれそうなクラブがある。日本代表DF吉田麻也が所属するサンプドリアだ。昨季をもってクラウディオ・ラニエリが退任し、新指揮官にロベルト・ダヴェルサを招聘した同クラブ。新体制ということもあってか、開幕戦でミランに敗れると3試合白星なし(2分1敗)。第4節エンポリ戦にて、ようやく今季初白星をあげた。結果や勝ち点だけ見れば、あまり良くはない。しかし、ミランと0-1の接戦を繰り広げ、第3節インテル戦では吉田のゴールもあって2-2のドローと、内容は決して悪くないのだ。

何よりも所属しているメンバーが豪華だ。2トップは歳を重ねても安定してゴールを量産するファビオ・クアリアレッラと、自ら点を取ることも味方に取らせることもできる新戦力のフランチェスコ・カプートの「合わせて72歳」の超ベテランコンビ。開幕戦で負傷交代してしまったが、アタッカーには確かな実力を備えるマノロ・ガッビアディーニもいる。

そして、中盤には今夏のEURO2020で脚光を浴びたデンマーク代表MFミッケル・ダムスゴーを筆頭に、経験豊富な元ポルトガル代表MFアドリエン・シウバ、現役ノルウェー代表MFモアテン・トルスビーらがいる。中でも、ラツィオやインテルでもプレイした経験があり、右サイドのスペシャリストである元イタリア代表MFアントニオ・カンドレーヴァが、今季は非常に調子いい。34歳になった現在も鋭い縦への推進力やキックの精度などはピカイチで、エンポリ戦では1ゴール1アシストの活躍を見せていた。

吉田を含めた守備陣もここまで4試合中2試合がクリーンシートと、決して悪くはない。近年は10位前後を行ったり来たりしているサンプドリアだが、ビッグクラブを脅かすだけの力を持っており、今季は欧州コンペティションの出場権を争ってもおかしくない。サンプドリアはセリエAの台風の目となるかもしれない。