若手にも出番を与えている

昨夏にはFWティモ・ヴェルナーやMFハキム・ツィエクを迎えるなど大型補強に動いたチェルシーでは、1つの不安があった。

それは下部組織出身の若手が出番を失うのではないかというものだ。フランク・ランパード前指揮官の下では補強禁止処分を受けていた時期があったため、自然とアカデミー出身者の出番が増えた。

MFメイソン・マウントやFWタミー・エイブラハムらはそれでブレイクのきっかけを掴んだわけだが、その流れが大型補強で変わる可能性があったのだ。

しかし、現指揮官トーマス・トゥヘルはそのあたりも巧みだ。

最終ラインでは若いトレヴォ・チャロバーに出番を与え、チャロバーもここまで攻守両面で指揮官の期待に応えている。アカデミー出身のチャロバー起用をサポーターも喜んでいることだろう。

トゥヘルのマネジメントは見事だ

他にもDFリース・ジェイムズ、先日のサウサンプトン戦では20歳のFWカラム・ハドソン・オドイも先発出場。

さらには大型MFルベン・ロフタス・チークもトゥヘルの下で存在感を取り戻しつつあり、アカデミー出身者にもきっちりと出番が回ってきている。

もちろんイングランド代表の主力となったマウントも継続的に出番を得ており、トゥヘルは上手く大型補強組とアカデミー出身者を融合させているのではないか。

アカデミー出身者ではないが、英『EuroSport』はチャンピオンズリーグのユヴェントス戦、先日のサウサンプトン戦にて完全な戦力外かと思われていたMFロス・バークリーにまで出番を与えたトゥヘルの采配に驚いており、実力さえあればトゥヘルがチャンスを与えてくれることが証明されている。

主力を軸としつつ、若い選手や構想外と思われていた者にもチャンスを与えて競争を促していく。リーグ戦ではきっちり首位にも立っており、昨季からのトゥヘルの采配は見事と言うしかない。

若い選手たちもチャンスを得ようとモチベーションを上げてくると予想され、若手育成の方も同時に進めている今のチームにサポーターも納得しているのではないだろうか。