進んでいると思っていたが

2022年に予定されているワールドカップ・カタール大会のアジア最終予選を戦っている日本代表。グループBとなった日本は9月にオマーンと中国と対戦。まさかの初戦を落とすことになったが、第2節中国戦をしっかりと勝ち切り、今回のアウェイサウジアラビア戦に臨んだ。

しかし、サウジアラビアの激しいプレスに苦戦。日本の得意とするポゼッションサッカーは機能せず、浅野拓磨を走らせるカウンターが唯一の勝ち筋にも見えた。しかし、後半にミスを突かれ失点を喫すると、そのまま試合終了。0-1の敗戦となり、グループステージ第3節で既に2敗目を喫することになった。

早くも負け越しとなった日本代表だが、前回大会であるワールドカップ・ロシア大会のアジア最終予選では2敗しているが、第3節で早くもその結果に並ぶことになってしまった。当時はボルシア・ドルトムントの香川真司やパチューカの本田圭佑、レスター岡崎慎司が代表に名を連ね、チームの中心に君臨していた。

今回の招集メンバーでもリヴァプールの南野拓実やアーセナルの冨安健洋、今回は怪我で選ばれていないが所属元がレアル・マドリードである久保建英など、ネームバリューでいえばロシア大会の代表メンバーに負けていないといえる。しかし、ロシア大会のアジア最終予選とカタール大会のアジア最終予選を比べると、差は歴然だ。

南野はともかく、冨安や久保らは所属クラブで出場機会を得ており、チーム状況も悪くはないが、やはり個のレベルが落ちてしまったのか。ロシア大会では10試合の最終予選を6勝2分2敗で切り抜けているが、総得点数は17点とアジアトップとなっており、劣勢を強いられたUAE戦やイラク戦でも得点を奪えている。しかし、今回は3戦で得点は1ゴールのみ、長年指摘され続けていた決定力不足を露呈することになってしまった。

また、チームを支えるベテラン勢の劣化も気になる。特に長友佑都のパフォーマンス低下が顕著であり、世代交代の失敗もこのような惨状を招いた一つの要因か。

この敗戦でカタール大会への出場が怪しくなってしまった日本代表。オーストラリア戦を含め、最終予選はあと7試合も残っているが、そこで結果を残せなければ日本のサッカーは衰退してしまったということなのだろうか。