“BIG2”以外も見逃せない

2017-18シーズンから2020-21シーズンまで、ドイツ・ブンデスリーガでは実に4季にわたってバイエルン・ミュンへンに所属するポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキが得点王の座に輝き続けている。しかし今季、その牙城は一気に崩れることとなるのだろうか。2021-22シーズン、ブンデスの得点王争いが早くも激化している。

ここまで第8節までを終えて、レースを牽引するのは2名。前述したレヴァンドフスキはもちろんのこと、同じ9得点でトップに並ぶのはドルトムントのアーリング・ハーランドだ。昨季こそ最終的にシーズン41得点という異次元の領域へと足を踏み入れたレヴァンドフスキに差をつけられたが、今季はドルトムントの若き怪物も必死に絶対王者のエースストライカーに食らいついている。ここまでレヴァンドフスキが8試合で9得点という数字を叩き出しているのに対して、ハーランドはそれよりも2試合少ない出場6試合で同数のゴールを稼いでいるのは非常に興味深いと言えるだろう。

加えて、この2人を追う第三勢力たちも元気なのは面白い。ブンデス得点王争いをリードする“BIG2”を追いかけるのは、レヴァークーゼンのチェコ代表FWパトリック・シック。昨季は9ゴールと二桁得点に届かなかった同選手だが、今夏開催されたEURO2020での勢いそのままに中堅クラブのストライカーは躍動している。

そして、そのシックと1点差の6得点で4位につけるのがウニオン・ベルリンのナイジェリア人FWタイウォ・アウォニイだ。昨季までリヴァプールに所属していた選手で、完全移籍に移行した今季の同選手はイングランド仕込みの屈強なフィジカルを武器に得点量産体制に入っている。データサイト『SofaScore』によると、そのシュート決定率は前述した3人をも凌駕する33.33%。たった一人でゴールへの道筋を描くことのできる24歳もまた、レースを盛り上げる存在となりそうだ。

現時点ではレヴァンドフスキとハーランドが異次元の戦いを繰り広げる予感も漂うブンデスの得点王争いだが、それを追う存在も非常に興味深い。はたして、今季こそ同リーグでは“レヴァンドフスキ1強”の時代に終焉がもたらされることとなるのだろうか。まだシーズン序盤戦ではあるものの、ドイツで激化するストライカーたちの熱き戦いからは目が離せない。