失速した昨季の反省を生かしたい

低迷からの完全復活を目指すACミランは、今季こそスクデットを手にすることができるのか。11年ぶりの王座奪還へ向けて、これ以上ないロケットスタートを決めている。

ミランは16日、セリエA第8節でヴェローナと対戦した。ホームでの戦いながら前半だけで2点のリードを許す苦しい展開に。しかし、59分にオリヴィエ・ジルーのゴールで反撃の狼煙をあげると、76分、78分と立て続けにゴールを奪い、試合をひっくり返して見せた。この結果、3-2の逆転勝利を収めたミランは、開幕戦からここまで7勝1分。今季のリーグ戦無敗記録を「8」まで伸ばしている。

ミランの勝ち点はすでに22ポイント。データサイト『opta』によると、3ポイント制になって以降、開幕から8試合消化してミランがここまでのポイントを稼ぎ出すことができたのは初めてだという。名将カルロ・アンチェロッティがチームを率いて黄金時代を築き、スクデットを獲得した2003-04シーズン、15節まで無敗をキープした昨季などを上回っており(ともに開幕8戦で6勝2分)、今季はクラブ史上最高のスタートを切った。

また、昨季は先制された試合では良くても追いつくのがやっとで、逆転勝利を収めることが一度もできなかったミラン(先制してから逆転され、再逆転したことはフィオレンティーナ戦で一度アリ)。今回のヴェローナ戦では逆転勝利を収め、勝負強さも発揮して見せた。しかも、新守護神マイク・メニャンを筆頭に、DFテオ・エルナンデスやMFブラヒム・ディアスといった主力たちの離脱が相次いでいる苦しい状況下にもかかわらずだ。

首位に立っているナポリが開幕8戦全勝のため、ミランは現在2位となっているが、ファンにとってはスクデット獲得へ向けて、期待が大いに膨らむ展開となっていることだろう。2年連続でシーズンの開幕までにきっちりとチーム仕上げてきたステファノ・ピオリ監督の手腕もさすだ。ミランの今後の注目点は、この調子をどこまで維持できるか。冬の王者に輝くも、後半戦で失速してしまった昨季の反省をしっかり生かしていきたい。