ここ数試合は現場の指揮も任される

2021-22シーズンもドイツ・ブンデスリーガでロケットスタートを切ることに成功したバイエルン・ミュンヘン。ここまで10試合を終えて、その戦績は8勝1分1敗。現地時間27日に行われたDFBポカールではボルシアMGに0-5の大敗を喫してしまったものの、リーグ戦での歩みは至極順調と言っていいだろう。

そんなロケットスタートを成功させた最大の立役者といえば、今季から指揮を執るユリアン・ナーゲルスマン監督か。ハンジ・フリックが率いた昨季までのバイエルンも非常に強かったのは間違いないが、ナーゲルスマンはそのチームをさらにレベルアップさせた印象が強い。フリックの築いた土台をしっかりと活かしつつ、そのなかでは自身の色も無理なく出している。まだ34歳にしてこの手腕というのは、称賛するほかないだろう。

しかし、ナーゲルスマンがバイエルンでここまで上手く仕事を遂行できているのは、周囲のスタッフもまた優秀だからなのかもしれない。ひとり注目しておきたいのは、この若き指揮官をアシスタントコーチとして支えるディノ・トップメラー(40)だ。

RBライプツィヒ時代の2020-21シーズンからナーゲルスマンと共闘しているトップメラーは、今やこの青年監督にとってかけがえのない“右腕”に。ここ数試合は新型コロナ陽性の影響でベンチに入れないナーゲルスマンに代わってチームの指揮を託されており、公式戦4試合で戦績は3勝1敗。ボルシアMG戦こそ完敗だったが、それ以外の3試合ではいずれもチームを4得点以上奪っての勝利に導いている。ナーゲルスマンが現場にいないなかでもバイエルンが勢いを失っていないのは、トップメラーが指揮官の考えをしっかりと共有できているからというのは大きいだろう。実際、過去のインタビューにてナーゲルスマンもトップメラーへの信頼の高さは次のように語っている。

「私たちが初めてコンタクトを取ったのは電話だったね。でも、ディノとは非常に短い時間で打ち解けることができたよ。戦術に関して、私たちはフィーリングがかなり近いと早い段階で知ることができたからね。彼は信じられないほどの情熱と、フットボールに対する深い理解を備えている。それに、ベンチでは常に冷静だ。私が監督業をするうえで、彼がとても大切な存在になるのはすぐわかったよ。彼以上に信頼できる男はなかなかいない」(独『Sport 1』より)

ライプツィヒ時代からナーゲルマンを陰で支えるトップメラー。今季のバイエルンで最も注目すべきは新進気鋭の若き指揮官かもしれないが、彼の“右腕”として機能する40歳のアシスタントコーチにも注目だ。