頼れる選手だが、休養も必要だ

ワールドカップ・カタール大会に向けたアジア最終予選を戦っている日本代表だが、4試合を消化して2勝2敗で4位と下位に沈んでしまっている。今の順位では大陸間プレイオフにすら出場できないため、次節のベトナム戦が重要となる。しかし、今回は2戦連続でのアウェイ開催であり、移動、慣れない土地などから疲労が考えられる。27名のメンバーをフルで使う勢いでベトナム戦、オマーン戦で勝利を目指したい。

疲労でいえばシュツットガルトに所属するMF遠藤航は心配だ。昨季はブンデスで33試合に出場し、そのまま東京五輪ではチームの中心として戦っている。その後、少しの休みを経て今季もここまでフル出場しており、疲労蓄積が心配される。独『Bild』によればシュツットガルトのOBであるハンジ・ミュラー氏も遠藤を心配しており、「彼の筋肉は機械ではない」と休養の必要性を訴えている。

日本代表としてもシュツットガルト同様に遠藤は重要な存在だが、今後を見据え彼をベトナム戦のスタメンから外すのも悪い選択肢ではないだろう。実際にカタール大会で遠藤が不在となっても、今回の予行練習が生きる可能性は十分にある。

ベトナム戦でのフォーメーションにもよるが、代役となるのは田中碧、守田英正、柴崎岳の3人に加え、インサイドハーフがあるのであれば、原口元気、堂安律、旗手怜央、鎌田大地の4人も戦力として数えることができる。アンカーであれば板倉滉の名前もあがり、日本の中盤は層が厚い。

ここまでの森保一監督の采配から見てもサプライズ起用というのは少なく、[4-5-1]で試合に臨むなら手堅く田中と守田のダブルボランチが大本命だろう。田中は直近のハノーファー戦でこそベンチを温めることになったが、それ以前はしっかり起用されており、ドイツで着実に経験値を積んでいる。守田も所属クラブであるサンタ・クララが最下位と苦戦中だが、出場機会は得ている。田中とのコンビはオーストラリア戦でも高いパフォーマンスを披露しており、大黒柱である遠藤がベンチでもある程度、計算できるだろう。[4-3-3]をやるにしても田中、守田のどちらかをアンカーに下げ、前述した4名の攻撃的選手を試すにも悪くない判断か。

本戦を見せて戦う必要のあるアジア最終予選。誰かが怪我で起用できなくなるアクシデントは想定することも大事であり、ベトナム戦はそういった選手を試すことのできる試合にしたい。