チームの得点源と言っていい存在

時代とともに役割は変わるものだが、今季のプレミアリーグTOP3にて目立っているのが攻撃面で結果を残すサイドバックの存在だ。

マンチェスター・シティでは、ポルトガル代表のジョアン・カンセロが攻撃のキーマンとして躍動。ここまで全コンペティション合わせて3得点7アシストの数字を残している。

リヴァプールの方では右サイドバックのトレント・アレクサンダー・アーノルドが変わることなくアシストを量産している。ここまで2得点11アシストと文句のつけようがない成績で、まるでアタッカーのような数字だ。昨季こそ評価を落としたところがあったが、すでに今季は昨季のリーグ戦アシスト数7本を超えた(8本)。来年のワールドカップへ23歳の猛アピールが続いている。

イングランド代表のサイドバック争いは相変わらず熱い

そしてチェルシーでは、イングランド代表にてアーノルドのライバル候補の1人となる22歳のリース・ジェイムズが全コンペティション合わせて5得点6アシストの成績を残している。今季に入って攻撃面が急成長した印象で、トーマス・トゥヘルの指導で変わった選手の1人か。EURO2020ではバックアッパーだったが、今ならスタメンも狙えるはず。

この3人は得点とアシストの合計が二桁に達しており、前半戦だけでここまで数字を残してくるとは見事だ。サイドバックが攻撃面で強烈なインパクトを残していることも、この3クラブが強い理由の1つなのだろう。

アーノルドの場合は今月17日の時点で2021年の1年間でのチャンスメイク数が101回に達しており、昨年のマンチェスター・シティMFケビン・デ・ブライネ(107回)、2019年のデ・ブライネ(103回)、レスター・シティMFジェイムズ・マディソン(101回)、2018年のエデン・アザール(101回)らと変わらぬ領域まで数字を伸ばしている(『Squawka』より)。

今後のサイドバック界では、ただ単に縦へ速い選手だけでなく、攻撃の組み立ても行える器用な選手が求められるのだろう。カンセロやアーノルドはその仕事をこなすのが上手く、プレミアリーグではまさにサイドバック革命と呼ぶべき現象が起きている。