未来のある選手ではあるが

契約もほぼ合意したといわれ、残すは公式からの発表だけとなっているマンチェスター・シティ所属のフェラン・トーレスのバルセロナ行き。フレンキー・デ・ヨングがトレードに含まれるのではとの話もあったが、どうやら金銭のみの移籍となり、総額84億円の大型補強となりそうだ。シティとしてはバレンシアから獲得した約32億円の倍以上での売却となっており、良いビジネスとなった。

しかし、バルセロナ側からすればこの補強はどうなのだろうか。もちろん、スペイン代表で現状のバルセロナに足りない9番タイプの選手ということは間違いなく、的確な補強だといえるが、この移籍金は高額すぎる。21歳の若さはあるが、シティでは43試合16ゴールと残した数字でのインパクトはない。さらに、現在は怪我で離脱中というのも気になる。

また、バルセロナとしては過去に移籍金を払いすぎてしまった歴史がある。ウスマン・デンベレやフィリペ・コウチーニョがまさにその例だ。

デンベレは総額約191億円でスペインにやってきたが、怪我が多すぎてまともに稼働できず、最も活躍した18-19シーズンでも8ゴール5アシストの数字しか残せていない。直近のセビージャ戦では今季2回目となるフル出場を果たしてアシストも記録したが、いつまで試合に出続けられるかは分からない。

コウチーニョはそのデンベレを上回る総額225億円といわれている。この選手もデンベレと同じく怪我に悩まされるガラスの天才だ。現状では復帰しているが、今冬での放出が噂されている。

このようにその選手に見合わない多額の移籍金を支払い失敗してしまった過去を持つバルセロナ。トーレスは前述した2人と違い怪我の多い選手ではないのが幸いだが、このスペイン代表FWがバルセロナの救世主となるのだろうか。