怪我さえなければと悔やまずにはいられない

若い頃に特大の注目を集めながら、消えた天才になってしまう選手は数多い。

2006年にクラブワールドカップにて強烈なインパクトを残した元ブラジル代表FWアレシャンドレ・パトもその1人だろう。

当時17歳だったパトは世界的な注目を集め、2007年にミランへ移籍。当初はセリエAでも3シーズン続けて二桁得点を記録するなど順調だったが、その後は故障が増加。怪我さえなければ、スーパースターになっていたかもしれない逸材だ。

では、現在のパトはどこにいるのか。その後のキャリアを把握している人はあまり多くないかもしれない。

ミランを離れてからのパトは母国ブラジルに戻ってコリンチャンス、サンパウロでプレイし、2016年にはチェルシーと契約して再び欧州へ。半年後にはビジャレアルへ向かい、その半年後には今度は中国の天津天海へ移籍。

中国スーパーリーグでは47試合で30得点と見事な活躍を披露したが、もう欧州で活躍できるだけのパワーは残っていなかったのかもしれない。その後はブラジルのサンパウロを経て今年2月にはアメリカ・MLSのオーランド・シティSCと契約した。

ところが、プレイタイムは115分間のみ。契約の方は今年限りとなっており、今のところ延長はされていない。2022年にはフリーになる可能性が高く、独『Sport1』は「世紀の才能の崩壊」とパトのキャリアを嘆いている。

まだパトは32歳だ。怪我さえなければ、今でもセレソンの一員として活躍できていたかもしれない。それこそネイマールとの共闘はサッカーファンを大いに盛り上げたはずだ。

ブラジルからは続々と優秀なプレイヤーが出てくるが、パトのキャリアが怪我から狂ってしまったのはショックが大きい。消えた天才と言われる中でも、特別な才能を持っていた選手だったと言えよう。