頼みのクリスティアーノ・ロナウドも不発に終わった

オーレ・グンナー・スールシャールからラルフ・ラングニックに監督が代わったマンチェスター・ユナイテッド。新政権後は以前までは見られなかった前線からの守備が整備されるなど、ラングニック就任の影響が出ており、今後に期待できるチームかと思われた。

しかし、ここ最近は苦しいゲームの連続だ。プレミアでのここ3試合では2勝1分と成績としては悪くないが、クリスタル・パレス、ノリッジ、ニューカッスル相手に3点しか奪えていない。28日に行われたマグパイズ戦では1-1のドロー決着となっており、下位相手に勝ち点を取りこぼしてしまった。これでは前政権と変わらない。

マグパイズ戦で気になったのは攻撃の精度だ。後方からボールを前線にまで運ぶことはできるが、そこからの精度が低く、攻撃が単調に終わってしまっている。そのためゴールにたどり着くことができず、13本シュートを打ってオンターゲットは4本のみだ。

また、ラングニックは縦に早いサッカーを信条としているが、ニューカッスル戦ではそのせいか攻撃に焦りが見られた。無理にクロスを入れてしまったり、無理に縦パスを付けて奪われたりなど、マイボールにしてもすぐに失ってしまう場面が散見されている。これでは攻撃に厚みは生まれない。

[4-2-2-2]の人選にも疑問が残る。特に前4人はクリスティアーノ・ロナウド、メイソン・グリーンウッドの2トップ、その下にマーカス・ラッシュフォードとブルーノ・フェルナンデスだったが、ポルトガル代表MF以外で攻撃を作れる選手がおらず、アタッキングサードでの精度低下につながっている。データサイト『WhoScored.com』ではチャンスを生み出すパスをキーパスと呼んでいるが、ニューカッスル戦で記録した前線の選手はB・フェルナンデスと後半からピッチに立ったジェイドン・サンチョのみだ。

ブレントフォード戦、ブライトン戦が延期となっており、11日以来の公式戦となったマンU。試合勘のなさもあるといえるが、攻撃は単調であり、怖さでいえばスールシャール政権時よりもないかもしれない。守備改善もあり、良い方向へと向かっているといわれているが、本当にそうなのだろうか。