補強が当たっていれば

1月になり冬の移籍市場が開幕した。移籍市場は基本的に夏と冬に開かれ、各チームはこのタイミングで自分たちのスカッドを強化する。プレミアを代表するマンチェスター・シティやマンチェスター・ユナイテッドはこの時期に約100億円近い資金を投資し、移籍市場の勝者としてシーズンを迎えることが多い。

そんな2クラブに加え、昨季トーマス・トゥヘルと共にCLを制したチェルシーも移籍市場の勝者として今季をスタートさせた。

ブルーズが獲得した戦力は決定力のあるストライカーFWロメル・ルカクと、スペインで長年活躍したMFサウール・ニゲスだ。

ルカクは前線の決定力を補える存在として、サウールはエンゴロ・カンテ、ジョルジーニョ、マテオ・コバチッチに続く4人目の中盤戦士として迎え入れられている。

昨季CLを制した戦力に加えて自チームの弱点を補える2人が加入し、ブルーズへの期待は高かった。が、1月となった21-22シーズンの中盤戦では、どちらもチーム内での存在感は高いほうではない。ルカクは5ゴールと数字は残しているが、序列でいえばカイ・ハフェルツが上回っている。さらに昨季までプレイしたイタリアのメディアインタビューでチェルシーへの不満を暴露してしまった。現状はパフォーマンスではなくお騒がせ役として悪目立ちしている。

想定外だったのはサウールのほうだ。中盤の実力者として獲得されたが、守備強度が低く、ビルドアップでも貢献できていない。出場時間もここまで164分と少なく、完全移籍で買い取られる未来はないだろう。

予想を超える主力の離脱、補強で獲得した選手が上手くチームにフィットしない問題を抱えているトゥヘル・チェルシー。直近の4試合で3引き分けと勝ち点を落としており、今季は昨季と異なり苦しいシーズンとなるか。