出場機会を優先すべきか

フィル・フォーデンに続く存在としてコール・パルマーやジェイムズ・マカティら逸材に期待が寄せられているマンチェスター・シティだが、他クラブで武者修行している選手も多い。日本代表の板倉滉もその一人だ。

しかし、みなが板倉のようにレンタル先で出番を得られるわけではなく、苦戦は付き物だ。アンデルレヒトへローン移籍しているDFテイラー・ハーウッド・ベリスもベンチを温める時間が長くなってしまっている。

6歳の頃からシティの下部組織でプレイし、昨季はイングランド実質2部のチャンピオンシップのブラックバーンにローン移籍していたベリス。今季はクラブOBであるヴァンサン・コンパニが指揮を執るベルギーのアンデルレヒトに移籍先を変更しており、シーズン序盤は出番を得ていた。リーグ戦では21試合中16試合に出場しており、この移籍は成功かに思われたが、11月序盤のアントワープ戦で先発を果たして以降はリサンドロ・マガジャンに出番を奪われてしまった。

シティ出身ということもあり、ビルドアップ時の能力に秀でたハーウッド・ベリスだが、はじき返す能力はまだまだ物足りない。ここまで16試合に出場した同選手はタックル数12回、地上戦でのデュエル勝利数18回、空中戦でのデュエル勝利数26回のスタッツを残している。対するマガジャンは9試合のみの出場だが、タックル数10回、地上戦でのデュエル勝利数13回、空中戦でのデュエル勝率数16回と少ないプレイタイムでもハーウッド・ベリスのスタッツに追い付く姿を見せている。コンパニもこういった守備時の強さを評価してマガジャンを重宝しているのだろう(データは『Sofa Score』より)。

立場が苦しくなったハーウッド・ベリスだが、チャンピオンシップのストーク・シティから関心を寄せられているようだ。ストークは現在主力のセンターバックであるハリー・サウターがシーズンアウトとなる大怪我をしてしまい、そこでクラブはハーウッド・ベリスに目を付けたようだ。まだ19歳と若い選手であり、そこまで先を急ぐ必要はないといえるが、出場機会が与えられるクラブに所属先を変えるのも悪くない選択肢だといえる。