若い頃の細身なドリブラーは遠い記憶に

最近は批判を浴びるケースも目につくが、それでもマンチェスター・ユナイテッドに戻ってきたFWクリスティアーノ・ロナウドは今も超がつくワールドクラスのストライカーだ。昨年には前指揮官オーレ・グンナー・スールシャールがロナウドは40歳までプレイ可能と語っていたが、肉体的にはそれも可能だろう。

若い頃のように派手なドリブルで敵を抜き去る機会は減ったが、スピードもパワーも大きな衰えは見られない。徹底したトレーニングが今のロナウドを支えており、肉体はとても36歳とは思えないレベルだ。

かつてマンUで一緒にプレイした元イングランド代表DFで解説のガリー・ネビル氏は、2006年のワールドカップ・ドイツ大会が終わった頃から劇的にロナウドの体が変化したと振り返っている。

「2006年のワールドカップから戻ってきた彼は、成熟して変わっていた。肉体は一夜にして変わったんだ。彼は痩せていて、あまり強くなかった。それが突然スーパーミドル級ボクサーのようになったからね。その頃より彼が本当にスペシャルな存在になると理解したよ」(『The Sun』より)。

あのままドリブラーとしてキャリアを続けていた場合は、今ほど長く活躍出来ていなかったかもしれない。スピードに頼るドリブラーは30代あたりで壁にぶつかるケースも少なくないからだ。

しかし、ロナウドは年齢を重ねるとともにゴールにこだわるスタイルへと変えていった。2006年頃に何か考えに変化があったのだろうが、肉体強化に着手したロナウドの判断は大正解だったと言えよう。若い頃に決断した肉体改造こそ、ロナウドが今もトップレベルで活躍出来ている理由の1つなのは間違いない。

何かと批判を浴びるものの、今季も全コンペティション合わせて14得点を奪っている。2月に37歳を迎えるFWとは思えない数字で、本来であれば十分すぎる結果だろう。