ラムズデールやホワイトの獲得もアルテタが進言したようだ

トーマス・パルティ、モハメド・エルネニー、エインズリー・メイトランド・ナイルズとボランチでプレイできる3名が一気に離脱し、中盤の戦力が非常に薄いアーセナル。チームの生命線となるポジションだけに、早く代役を見つける必要がある。

日本代表の冨安健洋が務める右サイドバックもそこまで報じられることはないが、人材不足気味なポジションだ。控えとされていたセドリック・ソアレスもイングランドの実質2部に所属するノッティンガム・フォレスト相手に守備で翻弄されており、冨安の代わりを任せるには心もとない。

このようにアーセナルにとって必要不可欠な選手となっている冨安だが、一歩間違えればアーセナルに加入していなかったかもしれない。

英『The Guardian』によれば、アーセナルは夏の移籍市場の終盤でトッテナムへ移籍したエメルソン・ロイヤルの獲得を進めていた。チームの補強を任されているテクニカル・ディレクターであるエドゥは冨安ではなくエメルソンを獲得するのはどうかとミケル・アルテタ監督に勧めていたようだが、アルテタは納得せず、以前から注視していた冨安を獲得したようだ。

実際にアルテタには先見の明があった。冨安のこれまでの活躍は素晴らしく、前述したように欠かせない存在だ。しかし、エメルソンはトッテナムで苦労しており、チームは彼の代役としてウルブズのアダマ・トラオレに興味を示している。アルテタはエメルソンがプレミアでの適応に苦しむことを見越していたようで、獲得を見送ったようだ。

逆に冨安は相手のプレッシャーに強く、常に落ち着いてプレイすることができる。その冷静さとデュエルの強さを見込んで獲得を決断したという。実際、冨安は獲得されてまもなく、第4節ノリッジ戦に合流後の練習もままならない状態で先発したが、見事な落ち着きですぐさまフィットしてみせた。

アルテタの主張がなければアーセナルにエメルソンが、トッテナムに冨安が移籍していた可能性は高く、アルテタの選手を見極める能力と冨安の適応力の高さには驚かされるばかりだ。