まだ26歳と若い選手だ

アーセナルは今夏の移籍市場でチームのウィークポイントであった右サイドバックの選手を探しており、ボローニャから日本代表DF冨安健洋を獲得している。その後の活躍は周知の事実であり、素晴らしい補強となった。23歳の若さに加え、プレミアでもトップレベルの実力を持つ冨安に期待するアーセナルファンは多く、今後の右SBは当分安泰だろう。

以前のアーセナルにも冨安のように若く、実力のある右SBが在籍していた。現在はレアル・ベティスにローン移籍しているDFエクトル・ベジェリンだ。

スペインの名門バルセロナのカンテラで育ち、アーセナルにやってきたベジェリンは15-16シーズンにプレミアで36試合に出場するほど頼もしい選手となっており、実際冨安のように将来を期待されていた選手であった。その後もチームの中心としてプレイしていたが、18-19シーズンには怪我の影響もあり、出場試合は19ゲームに留まっている。そこからはアーセナルでのキャリアに陰りが見えており、今夏の移籍市場ではクラブを離れている。

アーセナル在籍時の終盤にはあまり輝けなかったベジェリンだが、ベティスが自分に合っているのかここまで14試合に出場し、プレイタイムではチームで5番目の数字を残している。右SBでは既に不動の地位を築いており、直近のアラベス戦では4-0の大勝に貢献している。ベティスでは一定の守備力と高い位置で崩しに参加できる攻撃性能がチームにフィットしており、アーセナル終期にはなかった充実ぶりがうかがえる。

現在はローン移籍でベティスに加わっており、このパフォーマンスであればプレミアでも通用するように思えるが、本人はベティスでの挑戦を続けたいと考えているようだ。英『Daily Mail』では「まだ決まってはいないけど、来年もここ(ベティス)にいたいと思わなければ、最初から来ることはなかったよ」とアーセナルに戻らない可能性をほのめかしている。

アーセナル時代の終盤では批判にさらされることが多かったベジェリンだが、母国スペインでは自身の地位を確立している。アーセナルで冨安とポジションを争う姿も見たかったが、今後は緑のユニフォームに袖を通すことになりそうだ。