エルチェ戦ではポジティブなパフォーマンス

今はまだ中盤の絶対的な3人衆が影響力を誇っているものの、将来は彼こそがレアル・マドリードのMF陣をリードしていってくれるだろう。現地時間20日に行われたスペイン国王杯4回戦のエルチェ戦(○2-1)にて、観ている人々にそんな思いを抱かせるパフォーマンスを披露したのはMFエドゥアルド・カマヴィンガ(19)だ。

昨夏スタッド・レンヌから鳴り物入りで加入するも、2021-22シーズンはまだエルチェ戦以前までで公式戦におけるスタメン出場が7試合しかなかったカマヴィンガ。能力自体は高いのだが、彼はルカ・モドリッチ、トニ・クロース、そしてカゼミロという中盤三銃士の分厚い壁を前にしてなかなか定位置を奪えない状況が続いていた。

しかし、エルチェ戦におけるカマヴィンガのパフォーマンスは、近い将来そんな鉄板の中盤に風穴を開けてくれるのではないかと期待できるものだったと言っていい。この試合で今季8度目となる先発出場を飾った同選手は、攻守に躍動。攻撃ではパスの供給源となるクロースと絶妙な距離感をキープして効果的にボールを前進させるタスクを遂行し、守備面では持ち前の対人性能を生かして3回ずつのタックルとインターセプトを記録するなど、あらゆる局面で彼の存在は効いていた。72分で途中交代となってしまったが、この若者のプレイをもっと見ていたかったと感じた人も少なくはなかったことだろう。

まだ平凡なパスミスなども所々で見受けられたが、その才能の大きさを感じさせるパフォーマンスをこのエルチェ戦で見せてくれたカマヴィンガ。シーズン序盤戦は警告の多さが気になった同選手だが、ここ最近はそれも減ってきた。今後もこの調子で成長を続けるのであれば、彼はそう遠くないうちにモドリッチをはじめとした三銃士の牙城を崩すことも可能か。現状ではまだクオリティに差があるものの、現在のカマヴィンガはそんなことを感じさせるほどのスピードで伸びていると言って差し支えない。

可能性を見せるフランス産の巨大な才能。カマヴィンガが周囲から一人前と認識されるほどに成長すれば、果たしてどれほど中盤で支配的な存在となるのだろうか。今から完成形となる日が楽しみだ。