ビッグクラブ行きを予想する見方もあったが……

昨季のリーガ・エスパニョーラ得点ランキングの顔ぶれを覚えているだろうか。

今季はこの得点ランキングが荒れている。というよりも、昨季から急激に数字を落とした者と伸ばした者がはっきり分かれているのだ。一貫性があるのは昨季23得点、今季24得点を挙げているFWカリム・ベンゼマくらいのものだ。

心配なのは昨季17得点で得点ランク6位に入っていたレアル・ソシエダFWアレクサンデル・イサク、18得点で5位に入っていたセビージャFWユセフ・エン・ネシリの2人だ。

スウェーデンでズラタン・イブラヒモビッチ2世としても期待を集めるイサクにはビッグクラブ行きの噂もあったが、今季はここまで5点しか奪えていない。ペースダウンしてしまい、これでビッグクラブ行きは厳しい。

モロッコ代表のエン・ネシリは今季怪我があったものの、復帰してからも得点は伸びてこない。ここまでは3得点に留まっており、2022年に入ってからもゴールがない。2人は急激なペースダウンだ。

昨季ベンゼマと並ぶ23得点を挙げていたビジャレアルFWジェラール・モレノも、今季は負傷が重なって8得点に留まっている。

21得点を奪ってリーグ制覇に貢献したアトレティコ・マドリードFWルイス・スアレスは11得点まで落ち、今季はスタメンから外れるゲームも増えた。戻ってきたアントワーヌ・グリーズマンも昨季はバルセロナの一員として13得点を記録していたが、今季は3得点だ。二桁得点には届かないだろう。

一方で急激に数字を伸ばしてきたのが、ベンゼマに次いで得点ランク2位タイで並ぶエスパニョールFWラウル・デ・トマス、レアル・ベティスFWファンミ、ヘタフェFWエネス・ウナル、レアル・マドリードFWヴィニシウス・ジュニオールの4人だ(14ゴール)。

中でも驚きは昨季2得点だったファンミ、4得点だったウナル、3得点だったヴィニシウスの活躍か。一気に得点ランク2位に割って入ることになり、ベンゼマを追う第2集団となった。さすがにベンゼマを抜くのは難しいだろうが、3人にとって今季は特別なシーズンになったはずだ。

ここまでガラリと得点ランク上位者の顔ぶれが変わるのも珍しいが、あとは継続性だ。イサク、エン・ネシリはそこに失敗することになり、一流の評価を得るには継続した活躍が必要となる。

特に24歳のウナル、21歳のヴィニシウスはその部分が試されることになり、当然来季は相手のマークも激しくなる。それを突破して数字を伸ばせるか。