チームの年齢バランスはやや歪だ

シャビ・エルナンデスの指揮官就任からバルセロナは明らかに調子を上げているが、まだ不安定なところもある。今のチームは若い選手や新加入組が多く、彼らをまとめる強烈なリーダーが必要なのだ。

スペイン『SPORT』は、新しいカルレス・プジョルが欲しいと主張する。プジョルは決して器用な選手ではなかったが、最終ラインからチームメイトを鼓舞する強烈なリーダーシップを備えていた。クラブの哲学を知る鬼のリーダーといったところか。

今のチームにも33歳のDFジョルディ・アルバ、MFセルヒオ・ブスケッツ、35歳のDFジェラール・ピケ、復帰してきた38歳のDFダニエウ・アウベスなど経験豊富な選手は多い。ただ、プジョルのような闘将タイプかは微妙なところ。

また、今のバルセロナは中堅世代が著しく不足している。若手では17歳のMFガビ、19歳のMFペドリ、FWアンス・ファティ、20歳のMFニコ・ゴンザレス、21歳のDFエリック・ガルシア、セルジーニョ・デスト、23歳のDFロナウド・アラウホらの存在は頼もしいが、彼らはまだまだ経験値が不足している。

20代半ばの選手が今後長くチームを引っ張るのが理想的だが、ここにカンテラ出身者があまりいない。24歳ではFWウスマン・デンベレ、MFフレンキー・デ・ヨングはいるものの、デンベレは明らかにリーダータイプの選手ではない。

26歳ではDFクレマン・ラングレもいるが、こちらはパフォーマンスが不十分だ。それは28歳のDFサミュエル・ウムティティも同じで、中堅世代で継続的に出番を得ている者はかなり限られてくる。29歳のGKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンくらいか。

カンテラからは技術の高い選手は続々出てくるものの、プジョルのようなDFはあまり出てこない。ブスケッツ、ピケらの世代が抜けたときに誰がリーダーシップを取っていくのか。経験値不足に陥る可能性はあり、そこは将来の不安点と言えそうだ。