期待できる補強となりそうだ

直近のブライトン戦では敗れるも、好調を維持しCL出場権を獲得できる4位につけているトッテナム。ハリー・ケイン、ソン・フンミンらスコアラーの躍動もあって直近5試合では4勝1敗と好成績を収めている。

アントニオ・コンテ監督の就任がここまでチームを強くしているといえるが、もう一つの要因として考えられるのは補強の成功だろう。特にセリエAからやってきたクリスティアン・ロメロ、ロドリゴ・ベンタンクール、デヤン・クルゼフスキの3人はすでにチームにフィットしており、欠かせない存在となっている。クルゼフスキは現在ローンという形でユヴェントスから加わっているが、完全移籍での買い取りをスパーズが決めたとの報道が英『Evening Standard』から出ている。

スパーズとしてはこのセリエAからの補強を今後も続けたいと考えているようで、英『Daily Mail』によれば来夏トリノのDFブレーメル(25)とDFウィルフリード・シンゴ(21)の2枚取りを画策しているようだ。

ブレーメルはマンチェスター・ユナイテッドやリヴァプール、インテルが狙う超人気銘柄のCBだ。188cmと恵まれた体格を武器に守備で貢献できる選手であり、インターセプト数101回、クリア数121回はリーグトップのスタッツとなっている。ビルドアップではパスの出し手にもなれる選手であり、スパーズの3バックをより強固にさせる存在である。

ブレーメルがディフェンスリーダーとして君臨するトリノはここまで32試合で31失点であり、これはリーグでミラン、インテル、ナポリ、ユヴェントスに続く5番目の数字であり、ブレーメルの優秀さが分かる。

シンゴは右サイドバックやCBの経験を持つプレイヤーで、現在トリノでは右ウイングバックとして起用されている。技術とスピードを生かした突破力を武器としており、今季リーグ戦では31試合で3ゴール4アシストを記録している。守備面でも地上戦ではチームトップとなる140回のデュエル勝利数を数えており、強度の高さをスタッツで証明している。しかし、不用意なミスが多いのが玉に瑕であり、今後より経験値を得ることで改善したい。

CBの獲得も必要だが、コンテの3バックは両ウイングバックの質の高さがカギであり、シンゴの加入でどこまでチームが活性化するのかは気になるポイントだ。現状ではマット・ドハーティが好調だが怪我で離脱してしまい、エメルソン・ロイヤルが右WBを務めているが、違いを作れているかは怪しい。また、そのドハーティも守備面では不安を抱えており、シンゴが加入すれば右WBの層が一気に厚くなる。

今シーズンを通してイタリア方面からの補強を成功させ、すぐにチームにフィットさせることができたスパーズ。彼らは現在主力級の選手となっており、ブレーメル、シンゴが即フィットすればマンチェスター・シティ、リヴァプールの2強との差を縮めることができる。報道では4200万ポンド(日本円にして約70億円)で両取りできるとされており、決して安くはないが、来季に今季の再現をできたら戦力アップは間違いなしである(データは『SofaScore』より)。