昨季のような批判的な意見はもうない

近年の補強は成功だらけのリヴァプール。今季獲得したイブラヒマ・コナテ、ルイス・ディアスは間違いなく戦力になっており、昨季に目を向けて見てもディオゴ・ジョタ、チアゴ・アルカンタラ、コスタス・ツィミカスと失敗がない。その中でも特にチアゴは今季輝きを放っている。

バルセロナやバイエルン・ミュンヘンと各国のトップクラブでプレイし、昨季2500万ポンド(日本円にして約41億円)の移籍金で、リヴァプールにやってきたチアゴ。初年度となった昨季は少し批判されることもあったが、今季は30試合に出場して2ゴール3アシストを記録している。今季はジョルジニオ・ワイナルドゥムが抜けたこともあってか中盤での存在感は増したか。

そんなチアゴだが、彼の武器である正確なパスはリヴァプールでも輝いている。ショートパスに加え、正確なミドルパスを持つ選手で、一つ飛ばした流れを速くさせるパスを見せる。特にロングパスの精度が素晴らしく、74本蹴って成功率が69%と7割近い。

英『THE SPORTSMAN』でもプレミアへやってきたチアゴのこれまでを高く評価しており、「バイエルンからリヴァプールへの移籍は近年で最も成功した補強の一つ」だと主張している。

英紙によればマンチェスター・ユナイテッドは2013年にチアゴの獲得を目指していたが、決まらず最終的にはマルアン・フェライニを獲得している。元ベルギー代表MFのユナイテッドでのキャリアは輝かしいものとはいえず、もしあそこでチアゴを獲得していたら0-4で大敗となったゲームの結果は変わっていたかもしれないと英紙は語っている。

あの試合の大きな差をチアゴ一人で埋めるのは難しいが、ユナイテッドは中盤の人材不足に悩まされており、チアゴ級のMFがいればある程度の抵抗はできたかも知れない。それほどリヴァプールでのチアゴの輝きは素晴らしく、特に今季は試合を戦うごとにチアゴの株が上がっている。

リヴァプールに移籍し、パスでモハメド・サラーからなるフロントスリーの攻撃力を最大限に引き上げているチアゴ。当初は失敗と批判されたこの移籍もインサイドハーフで固定されてからは問題なく機能しており、チームを支えている(データは『SofaScore』より)。