勝ち点は安全圏とされる40ポイントに

昨年11月8日、ニューカッスルは指揮官スティーブ・ブルースを解任し、新たにエディ・ハウを招聘した。このとき、ニューカッスルの順位は最下位である。

あれから5カ月。気付けばニューカッスルの順位は11位まで上がっている。勝ち点は残留へのセーフティラインとされる40ポイントを稼げており、今や視線はトップ10入りの方を向いている。

なぜニューカッスルはこうも変わったのか。1つは今冬の移籍市場で積極的に動いたところにある。守備面では今冬に加えたDFダン・バーン、マット・ターゲットの2人が効いており、ファビアン・シェア、エミル・クラフトと安定した守備組織を築けている。キーラン・トリッピアーが離脱したのは残念だったが、素早い段階で守備を修正できたのが大きかった。

中盤では、ボーナスを含め4000万ポンドでリヨンから引き抜いたMFブルーノ・ギマランイスだ。今冬の目玉補強だったのは間違いなく、そのギマランイスが早い段階からフィットしてくれたことも大きい。

ただ、浮上の理由を補強1つで片付けることはできない。ハウの采配で見逃せないのは、センターフォワードを本職としてきたジョエリントンを中盤にコンバートしたことだ。

意外と言ってしまうのは失礼だが、前線を本職としてきたジョエリントンは想像以上に守備が上手かった。元より186cmのサイズに加えて屈強な肉体は備えていただけに、プレミアリーグ特有のフィジカルバトルにも対応してくれる。今では中盤に欠かせないキーマンだ。

クラブは昨年10月にサウジアラビアの政府系ファンド『PIF』による買収がまとまり、今夏も超積極的な補強へ動くと予想される。ひとまずハウの手腕で残留は確実なものとなっており、来季へサポーターも心踊らせているに違いない。

一時は買収したクラブが2部へ落ちるのではなんて笑えないジョークも飛び交っていたが、ハウの修正力には脱帽だ。果たして来季のニューカッスルはどのような構成となるのか。この勢いそのままに、来季一気に目指すはトップ6だ。