今夏の選択は

現状、バイエルン・ミュンヘンでは余剰戦力となってしまっている。しかし、このセネガル代表DFはプレイする環境を変えることで本来の力を発揮することができるのか。現在ドイツの絶対王者で難しい立場に置かれているのはブナ・サール(30)だ。

2020年10月にマルセイユから1000万ユーロの移籍金で加入するも、ここまでバイエルンではほぼ良いところがないブナ・サール。昨季はハンジ・フリック前監督の下で15試合、そして今季もユリアン・ナーゲルスマン監督の下では現時点で12試合の出場にとどまっている。冬に開催されたアフリカ・ネイションズカップでは主力としてセネガル代表を初優勝に導いたものの、所属クラブにおける彼の立場は怪しいと言わざるを得ない。

そんな状況となっているだけに、現在ブナ・サールには移籍の可能性が浮上している。独『Sport 1』によると、同選手にはバイエルンの前に所属していたマルセイユをはじめ、セリエAのヴェネツィアなどが獲得に興味を示しているとのこと。バイエルンも彼の売却は当初から計画していたようで、獲得に名乗りを挙げるクラブが現れるのであれば放出は歓迎する構えだという。

かつて所属したマルセイユはもちろんのこと、ヴェネツィアでもブナ・サールに評価回復のチャンスはあるだろう。今季後半戦の同クラブでは、冬にバイエルンから向かったMFミケール・キュイザンスが主力に定着中。過去に自身と同じ境遇を味わった元同僚とともに、イタリアで復活を目指すという未来も描くことはできるはずだ。懸念点としては現在ヴェネツィアがセリエAの残留争いに巻き込まれているという点だが、来季も同クラブが1部に残ることができるのであれば新天地としては悪くない選択肢かもしれない。

バイエルンでは出番の少ない状況が続いているブナ・サールだが、はたして彼に評価回復のチャンスは訪れるか。今年11月にはカタールW杯の開催も控えているだけに、一定の出番を得ることができる環境を見つけたいところだが……。