松木のゴールは嬉しいが、チームとしての改善点は山ほどある

青森山田高校在学時には全国高校サッカー選手権大会を中心選手として制するなど、注目を集めた松木玖生。その後はFC東京でプロ入りを果たしており、開幕の川崎フロンターレ戦で先発デビューを飾っている。その後もアルベル・プッチ・オルトネダ監督からの信頼を掴み、今季は出場停止となったヴィッセル神戸戦以外の10試合に中盤として出場している。

そんな松木は3日に行われたJリーグ第11節アビスパ福岡戦にインサイドハーフとしてピッチに立ち、24分には相手のミスを逃さずゴールを決めている。これはプロ初ゴールであり、松木としては記念すべきゲームとなった。得点面以外でも球際の強さやキープ力、視野の広さを生かした展開力を見せており、高卒ルーキーとして存在感を放っている。

しかし、FC東京全体で見るとポジティブな話題はこの松木のゴールくらいであり、1-5とアビスパ福岡に完敗となってしまった。

試合を難しくさせてしまったのはエンリケ・トレヴィザン、森重真人両CBの不在だった。トレヴィザンは前節ガンバ大阪戦で肩を負傷し、森重は4月20日に行われた第2節名古屋グランパス戦での負傷で全治4週間と発表されている。そこでアルベル監督は木本恭生と普段はサイドバックを務める小川諒也のコンビでアビスパ福岡戦に臨んだ。

しかし、開始4分セットプレイの流れから押し込まれ、失点。その後はボールを保持し、主導権を握ろうとするも、福岡の組織されたハイプレスにビルドアップを乱されてしまった。特に急造のCBである小川はプレッシングの狙いの的にされており、彼のパスをカットされてしまい、シュートカウンターを受ける場面が散見されている。これは仕方ないことだが、守備の場面でも対応でミスが出てしまい、最終的には今季ワーストの5失点となってしまった。守備対応を改善する必要もあるが、誤算はプレス回避能力の物足りなさであり、攻守ともに効果的とはならなかった。

トレヴィザン、森重の復帰時期が不透明なだけに、CBの人選はより慎重になる必要がある。若手の抜擢か、小川を継続するのかどれも苦しい一手とはなるが、この窮地から脱しなければ一気にボトムハーフまで転落してしまう。