ユーヴェ、バイエルンをも撃破したジャイアントキリング

まさかビジャレアルがユヴェントス、バイエルンを打ち破り、チャンピオンズリーグ・ベスト4であのリヴァプールにも圧力をかけると誰が予想しただろう。惜しくもベスト4で敗れたが、ウナイ・エメリに率いられた今季のビジャレアルは純粋に強かった。この結果は単なるラッキーではない。

リヴァプールとの準決勝2ndレグでは、序盤から2点のビハインドを跳ね返すべく猛攻を開始。前半3分にブライユ・ディアのゴールで先制し、一時は2戦合計2−2のタイに戻してみせた。リヴァプールが2ndレグも快勝するとの見方もあっただけに、ビジャレアルの粘りは見事だったと言える。

この一戦で燃え尽きたのは、33歳のMFエティエン・カプエだ。キャリア初のチャンピオンズリーグ本大会を戦ったカプエは守備的MFとして攻撃の芽を摘み続け、そしてリヴァプール戦2ndレグの85分に2枚目のイエローカードを受けて退場処分となった。

本当に燃え尽きたといった表現がふさわしいだろう。退場の最後は残念だったが、誰もカプエを責めることはない。守備的MFとしてカプエの奮闘がなければ、ユヴェントス&バイエルン撃破は実現していなかったはずだ。

仏『Canal+』によると、カプエは今季の冒険が素晴らしいものだったと振り返っている。33歳のカプエにとって、今季はベストシーズンだったかもしれない。

「僕たちは望んだ通りのスタートを切ることができて、早い時間に先制した。この日の僕たちは信じられないほどインテンシティが激しかったんだけど、それに慣れていなかった。リヴァプールは毎週そうしたスタイルでプレイしているからね。その代償を払うことになった。後半も前半と同じようにスタートしたかったけど、同じようにはいかなかった。彼らは僕たちの弱点を突き、効率的だったね」

「明日には皆すべて忘れ、誰もビジャレアルのことを話さなくなるかな。素晴らしい旅だったし、僕たちは今季ビジャレアルを欧州の地図に載せたんだ。いくつかのビッグクラブを打ち破り、リヴァプールにも圧力をかける素晴らしいシーズンだった。来年欧州に戻るためにも、僕たちはここから良い形でリーグ戦を終えないとね」

チャンピオンズリーグはこうしたジャイアントキリングが起こるからこそ面白い。今大会を盛り上げてくれたのはレアル・マドリードやリヴァプールといったビッグクラブだけでなく、最後まで強豪に食らいついたビジャレアルも同じだ。今季の戦いはクラブ史に残るものとなり、サポーターの心に刻まれることだろう。