リヴァプールには4冠の期待がかかる

今季のリヴァプールには、ここからプレミアリーグ、FA杯、チャンピオンズリーグを制し、すでに獲得しているEFL杯と合わせて4冠を達成する可能性がある。仮にこれを達成したとなれば、ユルゲン・クロップ率いる現在のリヴァプールはサッカー史に名を残す最強チームの1つとなるに違いない。

中でも興味深いのはレアル・マドリードとのチャンピオンズリーグ決勝だ。

『CBS Sport』では元フランス代表のティエリ・アンリ、元イングランド代表のジェイミー・キャラガー、マイカ・リチャーズの解説陣3名が自身の思う「歴代チャンピオンズリーグ史上最強チーム」をいくつかピックアップしているが、今季のリヴァプールが優勝した場合はこの候補に入ってくるかもしれない。

3人が挙げたのは、ジョゼップ・グアルディオラが指揮した2008−09、2010−11シーズンのバルセロナ(どちらも決勝でマンチェスター・ユナイテッドを撃破)、リオネル・メッシ、ルイス・スアレス、ネイマールのMSNで欧州を制した2014−15シーズンのバルセロナ、3冠を達成した1998−99シーズンのマンチェスター・ユナイテッド、チャンピオンズリーグ3連覇を果たした中から2017−18シーズンのレアル・マドリード。

さらに3冠を達成したことが記憶に新しいハンジ・フリック政権の2019−20シーズン・バイエルン、フランク・ライカールトやクラレンス・セードルフ、エドガー・ダビッツらを擁してミランを撃破して優勝した1994-95シーズンのアヤックス、その前の1993-94シーズンにマウロ・タソッティ、マルセル・デサイー、デヤン・サビチェビッチらの力でバルセロナを4−0で撃破して優勝を決めたファビオ・カペッロ率いるミランの計9チームだ。

中でも21世紀に入ってからインパクトが強かったのは、やはりグアルディオラが指揮したバルセロナか。キャラガーは「今まで見てきた中で最高のチームだ。当時のバルセロナとグアルディオラはフットボールを変えたと思う。彼らのスタイルは今まで見たことがないものだった。それはワールドカップ、EUROを制した最高のチームの1つであるスペイン代表にも影響を与えていたように思う」と振り返る。

あのバルセロナ優勝からポゼッションなるものにスポットが当たるようになり、フットボールの考え方や文化が変わり始めたのは間違いない。単なる強さだけでなく、考え方にまで影響を与えた点で当時のペップ・バルサは特別か。

ただ、今季のリヴァプールもかなりの実力なのは間違いない。決勝でレアルに勝てるかは分からないが、勝った場合は最強チーム候補の1つとして常連になるだろう。今のリヴァプールもサイドバックの活かし方や高速の攻守切り替えなど他チームが見習うべき点は多く、サッカー界に特別な影響を与えたチームの1つと言えるはずだ。

一方のレアルにはここで候補に挙がった2017−18シーズンを含むチャンピオンズリーグ3連覇を実現した経験豊富な選手たちが揃っており、彼らがどうリヴァプールを迎え撃つのか興味深い。