彼らが順調に成長していれば

シーズン途中での監督交代から逆転の道筋を見出そうとした今季のマンチェスター・ユナイテッドだが、直近のブライトン戦では0-4とまさかの完敗に。CL出場の可能性はこれで完全になくなってしまった。

今季の開幕前に今季のユナイテッドがここまで不調に陥ることを誰が予想したのか。昨季のプレミアはマンチェスター・シティに続く2位で、ELでは決勝まで進んだ。どちらもタイトル獲得はなかったが、可能性を感じることはできた。そこへジェイドン・サンチョらの大型補強だ。クリスティアーノ・ロナウドも加わり、期待が高まったものの、空回りが否めないシーズンとなっている。

こうなってしまったのも様々な要因が考えられるが、一つは期待されていた選手たちが同時に伸び悩んでしまったことが挙げられる。マーカス・ラッシュフォード、メイソン・グリーンウッド、アントニー・マルシャルのことだ。

どの選手も10代でユナイテッドのトップチームでプレイした才能の持ち主で、チームの未来として期待されていた逸材だ。みなサイドアタッカーで、ドリブルやシュート、スピードを自身の強みとして持っていた。この3人が特に輝いていたのは19-20シーズンのことだ。この年は3位でフィニッシュしており、翌シーズンのCL出場権を獲得している。また、ブルーノ・フェルナンデスが加入したシーズンでもあり、後半戦は14戦無敗と強さを披露している。

その中心にいたのが、前述した3人のアタッカーだ。マルシャル、ラッシュフォード共に17ゴールを記録。この年に大きく飛躍したグリーンウッドも短いプレイタイムで10ゴールと二桁得点に乗せており、この3人で44ゴールの大活躍だ。しかし、現状ではマルシャルは出場機会を求めセビージャに、ラッシュフォードは大スランプに陥り、暴行容疑で逮捕されたグリーンウッドは選手として復帰することも難しくなっている。今季は3人合わせて10ゴールだ。

英『GIVEMESPORT』では今季のユナイテッドの選手たちのパフォーマンスを採点している。最も評価の高いマスタークラスにはダビド・デ・ヘアとロナウドのみ。B・フェルナンデスですら期待外れとされており、軒並み選手の評価が低い。そして、マルシャルとラッシュフォードは最低評価であり、グリーンウッドは採点すらされていない。

来季からエリック・テン・ハーグが新監督としてやってくるが、ラッシュフォードにはまだ期待していいのだろうか。攻撃の質に加え守備での意識の高さも最近は失われており、サイドではサンチョとアンソニー・エランガにポジションを奪われている。ラルフ・ラングニックによれば6人から8人を加える大型補強を行うことが示唆されており、ラッシュフォードのパフォーマンス次第ではマルシャルのように起用されなくなる可能性は高い。