欲しくないクラブはない

マンチェスター・シティがボルシア・ドルトムントのアーリング・ハーランド獲得を発表するなど、早くも来季を見据えているクラブは多い。特に8月31日に締まる夏の移籍市場はそのシーズンを大きく占うものであり、成功となれば良い形でシーズンをスタートできる。

シティのように大物を獲得するのもいいが、昨季のアーセナルのように中堅クラブから実力者を引き抜くことができれば、使った移籍金以上の働きを見せてくれる。ボローニャからやってきた冨安健洋はまさにその例であり、今では欠かせない守備者だ。

そんな冨安のような良い買い物になると予想されるのが、今季プレミアに昇格したブレントフォードのFWイヴァン・トニーである。

ノーサンプトン(イングランドの実質4部)のクラブでキャリアをスタートさせ、その後はローン移籍を繰り返し、ブレントフォードにやってきたトニー。苦労人だが、ピーターバラ時代に24ゴールを決め、ステップアップするとブレントフォードでも勢いを維持し、昨季は31ゴールと素晴らしい記録を打ち立てた。その記録は今季アレクサンダル・ミトロビッチの43ゴールに塗り替えられてしまったが、今季はプレミアで12ゴールと二桁に乗せ、昇格組のブレントフォードを13位にまで押し上げている。

そんなトニーは2022年となってから絶好調である。英『GIVEMESPORTS』によれば12ゴールに関与しており、プレミアではソン・フンミン、ハリー・ケイン、ケビン・デ・ブライネ、デヤン・クルゼフスキに続く5番目の好成績だと報じている。BIG6の選手が並ぶ中でトニーがここに入るのは素晴らしい。クリスティアン・エリクセンの加入も追い風となっており、シーズン終盤にきてトニーは評価を高めている。

ゴールを奪うことだけが強みではないというのもトニーの良さである。前線でのポストプレイやゴールに直結するスルーパスなど多彩な選手であり、献身的な守備も見せられる。それでいて決定力もあり、ビッグクラブが狙う存在である。

英『football.london』によればアーセナル、英『GEORDIE BOOT BOYS』によればニューカッスル、ウルブズが関心を示していると報じられている。同じくプレミアから興味を持たれており、ニューカッスルは古巣だ。移籍金は3000万ポンド(日本円にして約48億円)と決して安くはないが、獲得できれば数年はストライカーに困ることはない。

4部でキャリアをスタートさせ、その実力でここまで這い上がってきたトニー。ブレントフォードで見せている実力は十分なものであり、来夏の移籍市場の人気銘柄になるだろう。