4冠達成にまた一歩近づいたリヴァプール

FA杯決勝でチェルシーを下したリヴァプールは、カラバオ杯に続き今季2冠目を獲得。リヴァプールにとっては2005-06シーズン以来、ユルゲン・クロップ監督にとっては初となるFA杯制覇を果たした。

クロップ監督が就任して以降のリヴァプールは、2019-20シーズンにプレミアリーグ、UEFAスーパーカップ、クラブワールドカップの3冠を達成。しかし国内主要タイトルを2つ獲得したのは初だ。クロップ監督が前回達成した国内2冠は、ブンデスリーガとDFBポカールを制した、2011-12シーズンのドルトムントまで遡る。

このシーズンのドルトムントはトップ下で躍動した香川真司を始め、ロベルト・レヴァンドフスキやイルカイ・ギュンドアン、マッツ・フンメルスといった豪華なメンバーが揃っていた。クロップ監督による指揮の下でブンデスリーガ2連覇を達成すると、ポカール杯決勝ではバイエルン・ミュンヘンを相手に5-2の勝利を挙げ、ドルトムント史上初の2冠を達成した。

この時にはまだドルトムントにいなかったものの、その後クロップ監督と共にチャンピオンズリーグ決勝の舞台も経験した現ドルトムントのキャプテン、マルコ・ロイスは英『The Mirror』に彼の印象を話している。

「ユルゲンはカリスマ的でエネルギーに満ち溢れていて、サッカーだけでなく他のことについても個人的に話すことができる良い人だよ。彼の凄さを一言では言い表せないけど、やはりそのエネルギー、毎日苦しみながらも最大限の力を発揮しようとする姿勢と言うべきだと思う」

今季のリヴァプールはプレミアリーグとチャンピオンズリーグの2大会でも優勝の可能性を残しており、4冠獲得が実現するかどうかが騒がれている。「今年こそは(4冠を)達成してほしいし、彼ならやりかねない」とロイスが語るように、クロップ監督には人を期待させる何かがある。彼の持っているエネルギーやその姿勢は、チームや選手を後押しするに留まらず、偉業達成を期待するファンの気持ちも増幅させているのかもしれない。