旗手、井手口は中盤の支配者になれるか

横浜F・マリノスを指揮していたアンジェ・ポステコグルーを指揮官に迎え、2年ぶりのリーグ制覇を果たしたセルティック。開幕前に獲得したFW古橋亨梧が序盤から活躍を見せるなど、今季のセルティックは開幕直後から安定感があった。

ただ、ポステコグルーはそれに満足しなかった。今冬には再び日本からMF井手口陽介、旗手怜央、FW前田大然を獲得し、イングランドからはMFマット・オライリーも加えるなどかなり忙しい冬を過ごしている。シーズンの途中にこれだけの選手を獲得する必要はなかったかもしれないが、そこにはポステコグルーの確かな考えがあった。

それは戦力の上積みと同時に、来季への準備を進める意味もあったのだ。セルティックはすでにMFトム・ロギッチ、ニル・ビトンの2人がチームを去ると発表しており、中盤に穴が生まれる。ポステコグルーはそうしたシナリオを想定し、冬の間にオライリーや旗手、井手口獲得をまとめたと語る。

「1月に3人のMFを迎えたのは、シーズンの終わりに起こり得ることを分かっていたからだ。我々はビトン、ロギッチの退団に関し、プランを前に進めたかった。まだ新しいMFの補強は必要だろうが、1月に加えたMFたちはすでにチームにいる。これは有利なスタートを与えることになるんだ」(英『Daily Record』より)。

旗手、オライリーの2人は早々にフィットし、もうチームやリーグの空気は理解している。来季開幕時点では確かな戦力になっているはずで、冬の獲得は来季へ向けた適応期間でもあったのだろう。

井手口はやや出遅れてしまったが、地元メディア『The Celtic Boys』は時折良いプレイを垣間見せていたと評価しており、来季からは戦力になるはずと期待をかける。井手口がフィットすれば中盤の層は厚くなり、ポステコグルーのプランが正しかったと証明されるだろう。

昨季はレンジャーズに王座を奪われたが、セルティックは常に国内を支配する存在だ。優勝を継続していく必要があり、連覇のかかる来季こそ日本人選手組の真価が問われる。