早期の結果を求めるならベテラン力は貴重だ

今季もスクデットに届かず、かなり苦いシーズンとなってしまったユヴェントス。来季の巻き返しへ今夏の補強は不可欠だが、テーマになりそうなのが経験値である。

近年のユヴェントスは若返りを目指してきたところがあり、今夏にもDFジョルジョ・キエッリーニ(37)が退団を表明。2010年代の黄金期を支えたGKジャンルイジ・ブッフォン、キエッリーニ、アンドレア・バルザッリ、レオナルド・ボヌッチの守備4人衆のうち残っているのはボヌッチだけとなった。

他にも2019年以降はMFブレーズ・マテュイディ、FWゴンサロ・イグアインといった30オーバーの選手とも別れ、DFメリフ・デミラルやマタイス・デ・リフト、MFウェストン・マッケニー、マヌエル・ロカテッリ、アドリエン・ラビオ、FWカイオ・ジョルジ、フェデリコ・キエーザら若い選手を積極的に獲得してきた。今冬に獲得したFWドゥシャン・ヴラホビッチも22歳と若い。

しかし、現在獲得リストに挙がっているとされるのは29歳のマンチェスター・ユナイテッドMFポール・ポグバ、すでに獲得で合意に近づいているとされるパリ・サンジェルマンMFアンヘル・ディ・マリア(34)、インテルMFイヴァン・ペリシッチ(33)といった選手たちで、スペイン『MARCA』も指揮官マッシミリアーノ・アッレグリがすぐに結果を出すべく経験豊富な選手を求めていると分析している。

最終ライン、中盤には若い選手を積極的に加えてきたが、2010年代のチームを支えたメンバーの方が豪華だった印象は強い。最終ラインではデ・リフトもまだ多少の波があり、中盤もアンドレア・ピルロ、ポグバ、アルトゥーロ・ビダル、クラウディオ・マルキジオで構成していた頃のクオリティはない。マテュイディの退団も痛かった。

じっくりと若手を育てていくのもいいが、ユヴェントスに求められているのは早期の結果だ。キエーザなど実力ある若手はいるものの、ユヴェントスの若返りは思ったほどスムーズに進んでいない。若返りと結果の両立は難しいが、ユヴェントスは今一度ベテラン選手を重視する方向で動くのか。