勝敗を分けることに

29日に開催されることになるリヴァプール対レアル・マドリードのCLファイナル。今季最も強いチームを決める一戦であり、注目度は今季最大といっても過言ではない。

注目ポイントはいくつかあるのだが、これまでパリ・サンジェルマン、チェルシー、マンチェスター・シティと数々の強豪を破壊してきたレアルのカリム・ベンゼマとヴィニシウス・ジュニオールのコンビがどこまでリヴァプールに通用するのかは気になるポイントである。

試合の流れとしてはリヴァプールがボールを保持し、レアルが押し込まれることになるだろう。そこで決めきることができればいいのだが、レアルは強力なカウンターを持つ。カウンターではスピードのあるヴィニシウスが主役になる。ラウンド4のシティ戦ではハーフウェイライン付近でフェルナンジーニョを抜き去り、一気にゴールを決めた。ファイナルではこのヴィニシウスにトレント・アレクサンダー・アーノルドが対応することになる。

A・アーノルドは攻撃的なサイドバックであり、高精度のキックでアイデアのあるボールを供給することができる。その分、高い位置を取るためヴィニシウスにすれば好都合なのだが、A・アーノルドの対人での守備性能は年々上がっているように思える。

英『The Athletic』でもファイナルの注目ポイントとしてヴィニシウス対A・アーノルドのサイドの攻防を挙げている。それはヴィニシウスの活躍がレアルにとって必須だからだ。ここまでしぶとく勝利を掴んでいるレアルだが、攻撃はベンゼマとヴィニシウスに頼り切りといっても間違いではない。もちろん、ロドリゴの存在も忘れてはならないが、カルロ・アンチェロッティ監督はフェデリコ・バルベルデを右ウイングでスタートさせ、守備での安定感を狙ってくる。そのため、終盤にならないと最終兵器は使えない。

ヴィニシウスが躍動しなければベンゼマも輝きを失う。もちろん単独でもゴールを決められる素晴らしいストライカーなのだが、ヴィニシウスが左サイドに相手を引き付けてベンゼマのマークが薄くなったところでゴールを決めるのがこれまで多く見られた得点パターンであり、レアルの最大火力にはヴィニシウス、ベンゼマの両者の活躍が必要になる。

前述したサイドの攻防以外にも面白い要素が豊富なCLファイナル。両チームともに勝負強く、29日の一戦には注目したい。