サッカー史に名を残す名将となった

6年ぶりにレアル・マドリードへと復帰し、ラ・リーガとチャンピオンズリーグ、さらにはスーペルコパを合わせると3冠獲得を達成したカルロ・アンチェロッティ監督。圧倒的な結果を残したことにより、その手腕は各方面で称賛されている。

しかし、シーズンを振り返ってみると決して完璧なシーズンを過ごしたわけではない。特にショックが大きかったのは、今年3月に行われたホームのバルセロナ戦だ。

ロナルド・クーマン氏からシャビ監督に指揮官を変えて以降、復調の気配を見せていたバルサをサンティアゴ・ベルナベウに迎えたレアル。エースのカリム・ベンゼマを負傷で欠いたため、アンチェロッティ監督はルカ・モドリッチの0トップという奇策を用い、その結果レアルは4-0とまさかの大敗。チームには暗雲が立ち込めた。

スペイン『MARCA』によればこの試合後、アンチェロッティ監督はフロレンティーノ・ペレス会長と話し合いを行ったという。この試合では上手くいかなかったものの、リーグで首位を独走し、CLでもパリ・サンジェルマン戦の劇的な逆転勝利で準々決勝へと駒を進めていたアンチェロッティ監督は、「会長、心配しないでください。私たちはリーガとチャンピオンズリーグで優勝します」と2冠獲得を宣言したという。

結果はご存知の通り、レアルは2年ぶりのリーグ優勝と史上最多14回目のCL制覇を成し遂げ、アンチェロッティ監督はレアルに栄光をもたらした。この結果にはペレス会長もアンチェロッティ監督に足を向けて寝られないはずだ。

アンチェロッティ監督は欧州5大リーグ制覇や、監督として史上最多となる4度目のCL制覇などの偉業がたびたび持ち上げられるが、この逸話もまた“有言実行の男”としてアンチェロッティ監督の株を上げることになるだろう。はたして来季のレアルとアンチェロッティ監督は一体どんな成績を残すのだろうか。