数々のビッグクラブがデンベレに興味を示す

シャビ監督就任後のバルセロナで多大な貢献を見せたものの、6月で契約が終了するために去就が注目されているウスマン・デンベレ。移籍金なしでこのフランス人ウインガーを獲得できるとあって、さまざまな憶測が飛び交っている。

英『90min』は、パリ・サンジェルマンがデンベレに対してオファーを出していたものの、デンベレ獲得を押し進めていたスポーツディレクターのレオナルド氏に解任の噂があり、破談になる可能性が高いと報じている。代わりに新オーナーのクラブ買収を完了したチェルシーがデンベレ獲得争いを一歩リードしているという。

チェルシーはトーマス・トゥヘル監督に率いられ、昨季はチャンピオンズリーグを制するなど近年好調なクラブ。今季はプレミアリーグで3位、FA杯とカラバオ杯で準優勝と、タイトル獲得まであと一歩というところでつまずいてしまっている。

デンベレとしては、そんなクラブに加わってタイトル獲得に貢献できることや、かつてドルトムントで関係を築いたトゥヘル監督に再会できることが魅力的なのかもしれないが、トゥヘル監督が現在チェルシーで用いているフォーメーションは基本的に3バック。デンベレが得意とするサイドに張って1対1を制するプレイを披露したいのであれば当てはまるのはウイングバックとなるが、そこはウイング以上に守備の比重が高く、最終ラインまで奔走しなければならない場面も多い。

高い位置にステイさせた方が持ち味の出るデンベレにウイングバックを任せる可能性は低く、[3-4-3]のシャドー起用が有力と考えられる。戦術次第ではあるが、[3-4-3]のシャドーはウイングバックと重ならないように中に入る場面も多く、サイドに張って1対1を仕掛ける機会はバルサほどないかもしれない。

今季のバルサではリーグ戦わずか21試合の出場ながら、リーグトップとなる13のアシストを記録しており、うまく活かせればチェルシーの大きな武器となることは間違いない。しかし遅刻が多いなど問題行動も多く、怪我で離脱することが多いのも難点だ。

ドルトムント時代にすでにデンベレを指導しているトゥヘル監督からすればそういった難点は承知の上かもしれないが、戦術的にはドルトムント時代と違ったデンベレの活かし方を新たに模索する必要があるだろう。