ベテラン勢にも怪我のトラブルは少なかった

今季リーガ・エスパニョーラとチャンピオンズリーグのダブルを達成したレアル・マドリード。難しい戦いを制する勝負強さや経験値はもちろんだが、今季のレアルはとにかく走り負けなかった。

チャンピオンズリーグでは準々決勝のチェルシー戦、準決勝のマンチェスター・シティ戦が延長戦までもつれる大熱戦となったが、ここでもレアルの選手たちは最後まで走り抜くことができていた。

レアル専門メディア『The Real Champs』は、ここに陰の英雄がいたと称賛する。フィジカルコーチを務めるアントニオ・ピントゥスである。

59歳のピントゥスは2016-17シーズンから3年にわたってレアルのフィジカルコーチを務めてきたが、2019年に1度チームを離れた。ピントゥスはイタリアの名門インテルへ向かい、代わりにレアルにはグレゴリー・デュポンが就任。

しかし、昨季のレアルは怪我人が目立った。復帰してきた選手がまた負傷するといったこともあり、選手が怪我で離脱した回数は60を数えた。クラブのコンディション管理体制に不満を感じていたファンもいただろう。

そこでレアルは今夏にピントゥスをフィジカルコーチの責任者として再招聘することを決定。ピントゥスはインテルでセリエA制覇を経験するなど充実の時間を過ごした後にレアルへ復帰することになったわけだが、今季は明らかに怪我が減った。

同メディアは今季選手が怪我で離脱した回数が30回を切っていたとピントゥスの仕事を評価しており、カリム・ベンゼマやルカ・モドリッチといったベテラン勢もシーズンの最後までガス欠を起こさなかった。選手だけでなく、裏方としてチームを支えるスタッフたちの頑張りもあってこそのリーガ&チャンピオンズリーグ制覇だったのだ。